Project/Area Number |
10771191
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
矯正・小児・社会系歯学
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
金本 大成 鹿児島大学, 歯学部, 助手 (20260755)
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Project Period (FY) |
1998 – 1999
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1999)
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Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 1999: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 1998: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | Abiotrophia / viridans streptococci / staphylococcal enterotoxin / super antigen / ELISA / mitogen / BrdU / abiotrophia |
Research Abstract |
アビオトロフィア属の多様な病原性を説明する因子としてスーパー抗原産生能に着目した。昨年度のスクリーニングでは、4株が細菌性スーパー抗原モチーフペプチドに対する反応性を示し、スーパー抗原活性を持つ可能性が示唆された。Westernblot法による解析では、この抗血清と反応する成分の分子量は約43kDaであった。今年度は、培養上清成分のヒト末梢血T細胞に対するマイトジェン活性を以下のアッセイ系で評価した。 ・ヒトPBMCよりナイロンウールカラム法でT細胞と分離する。 ・ガンマ線照射で増殖能を奪った抗原提示細胞と共に供試菌株の培養上清を加えてT細胞を96wellのカルチャープレートで3日間培養する。 ・BrdUを培地に加え4時間後の各wellにおける細胞へのBrdUの取り込み量をanti-BrdU抗体を用いたELISA法で測定、T細胞増殖の程度を評価する。 ・T細胞増殖の陽性対照、陰性対照との比較より供試菌株培養上清のマイトジェン活性を評価する。 スクリーニング陽性株、陰性株、そして陽性対照としてStaphylococcus aureusスーパー抗原産生株について培養上清のマイトジェン活性を調べたところ、S.aureusには強力なマイトジェン活性が認められたが、Abiotrophiaにおいてはスクリーニング陽性、陰性にかかわらず培養上清単独ではマイトジェン活性はほとんど認められなかった。スクリーニング陰性株であるA.elegans HHC5株においては、PBMCに対するPHA等のマイトジェン活性をむしろ抑制することが観察された。しかしながら、スクリーニング陽性株であるA.defectiva YTS2株は単独では活性を示さなかったが、マイトジェンの存在下でマイトジェン活性を増強する作用を持つことが認められた。
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