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隣接面齲蝕予防材の開発および基礎的研究

Research Project

Project/Area Number 10771206
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field 矯正・小児・社会系歯学
Research InstitutionKanagawa Dental College

Principal Investigator

檜山 雄彦  神奈川歯科大学, 歯学部, 助手 (50288081)

Project Period (FY) 1998 – 1999
Project Status Completed (Fiscal Year 1999)
Budget Amount *help
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 1999: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 1998: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
Keywords(1)う蝕予防 / (2)フッ素 / (3)小児 / (4)隣接面 / う蝕予防 / フッ素 / 小児 / 隣接面
Research Abstract

近年,多くの齲蝕予防法により,咬合面齲蝕や早期に広範な歯冠崩壊をきたす乳歯齲蝕が減少している。しかし,隣接面齲蝕は現在でも増齢的に増加傾向を示すが,効果的な予防対策はない。そこで,隣接面齲蝕予防処置に用いるフッ素徐放性齲蝕予防材の製作を行った。これは,フッ素を隣接面に直接到達するさせることが可能なフッ素含有フィルムで,フィルムの材料としては水溶性合成樹脂のポリビニールアルコールを,フッ化物としてはNaFを使用している。
まず,濃度8wt%ポリビニールアルコールを精製水に昇温溶解した。次に可塑剤として5.04wt%グリセリンを,フッ化物としてNaF溶液を添加した後,37℃でフッ素含有フィルム溶液を乾燥した。フッ素含有フィルムは口腔内で使用するのに適当なフィルムの大きさ,100mm^2当たり,フッ素含有量がそれぞれ,0.5%,1%,2%になるようにNaF溶液の添加量を調節した。そして,フィルムの物性を調べるために,粘性試験,引張試験および表面観察を行った。粘性試験はE形粘度計を,引張試験は引張試験器を用いて計測し,ハイドロキシアパタイト(以下HApと略す)焼結体の表面観察は走査型電子顕微鏡およびプローブ顕微鏡にて行った。また,フィルム含有中フッ素量は,フッ素複合イオン電極法にて計測を行った。HApのフッ素残留に関する実験は,HAp粉末および焼結体を用いて行った。HAp焼結体から溶出させたカルシウムは,原子吸光分光光度計を用い計測した。そこで,以下の結果を得た。
フィルムは歯牙植立模型上の隣接面に挿入が可能でり,フィルムは,水分を含むとゲル状となり歯間鼓形空隙に停留し,1時間後には溶解した。また,フィルムから徐放するフッ素はPVAの干渉を受けずに回収可能であり,経時的に徐放することが確認できた。さらに,フィルムから徐放するフッ素はHApへ取り込むことが可能であり,HAp焼結体では,耐酸性の獲得ができた。以上のことより,フッ素含有フィルムは,隣接面に挿入可能であり,フィルムから徐放されるフッ素は,齲蝕予防の難しい隣接面に対して効果的に作用することが示唆された。

Report

(2 results)
  • 1999 Annual Research Report
  • 1998 Annual Research Report

URL: 

Published: 1998-04-01   Modified: 2016-04-21  

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