Project/Area Number |
10771270
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Physical pharmacy
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
田村 敦史 広島大, 医学部, 講師 (30261225)
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Project Period (FY) |
1998 – 1999
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1999)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 1999: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 1998: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | マイクロ・クロマトスコープ / クロマトビデオスコープ / 腸間膜静脈 / 薬物体内動態 / 蛋白結合 / 微小灌流 |
Research Abstract |
マイクロ・クロマトスコープの開発と薬物体内動態解析法への応用への試みとして、以下のような検討を行った。 1. 微小灌流観察システムの構築 微量でのフロー系を構築するためセルチャンバーの作成を行った。当初、シリコンラバーとカバーグラスの組み合わせで検討したが、細工の容易な薄手のシリコンラバーでは外液の容量を多くできないと云う問題点を克服する事は出来なかった。そこで、カバーグラスの代わりにシャーレにシリコンラバーを固定する方法を検討した。シャーレはガラス厚が厚いため高倍率での観察は不可能であったが、薬液を送液した時の振動によってもセルチャンバーが動くことなく目的にそぐうものと考えられた。このとき、超長距離作動型レンズの必要性を感じた。 2. マウス小腸腸管膜静脈における薬物移動観察の試み 薬物体内動態解析法へ応用するため、マウスから腸間膜を摘出し腸間膜静脈をマイクロ・クロマトスコープで観察することを試みた。蛍光色素キナクリンをゆっくりと流すと血管膜を透化して外部へ蛍光が漏出する様子がうかがえた。しかし、現行のシステムでは、送液時に血管が振動すること、低倍率での観察のためフォーカス面が厚いなどの問題点があり定量的解析を行うことは出来なかった。また、外液中に薬液を置き、血管内には薬物結合蛋白質の濃度を変えた溶液を送液した場合の吸収の比較を試みた。蛍光が血管内に移行する様子が見える場合がありこのようなアプローチにも応用可能であることが解った。 さらに、装置の改良を進めることにより有効な薬物体内動態解析法になりうる手応えをつかんだ。
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