リソソーム膜蛋白質と細胞骨格の相互作用に関する研究
Project/Area Number |
10771294
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Biological pharmacy
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
藤田 英明 九州大学, 大学院・薬学研究科, 助手 (80291524)
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Project Period (FY) |
1998 – 1999
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1999)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 1999: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1998: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Keywords | リソソーム / 細胞骨格 / 輸送シグナル / アダプター蛋白質 |
Research Abstract |
リソソ-ム膜蛋白質(LGP85)の輸送シグナルである細胞質領域に結合する細胞質因子の精製を行ったところ、β-tubulinとHSP90のcomplexが同定されてきた。しかしながら精製した微小管とLGP85細胞質領域の相互作用を、affinity beadsあるいは表面プラズモン共鳴センサ-などを用いて検討を行ったところ特異的な相互作用を示すことはできなかった。次にLGP85の輸送シグナルである細胞質領域とアダプタ-蛋白質(AP-1,AP-2)との相互作用の検討を、affinity beadsあるいは表面プラズモン共鳴センサ-などを用いて行ったところ、LGP85とAP-1の相互作用は輸送シグナルであるロイシン-イソロイシンという配列に依存的であり、この相互作用がリソソ-ム膜蛋白質(LGP85)の輸送に重要であることが示唆された。さらにLGP85の細胞質領域の合成ペプチドの高次構造の解析(NMR、CDスペクトル)を行ったところ、やはりロイシン-イソロイシン依存的に異なる立体構造を取り得る可能性が示唆され、リソソ-ム膜蛋白質の輸送シグナルはその高次構造により機能発現が規定されていることが予想された。さらにリソソ-ムの生細胞内でのダイナミクスをリアルタイムで観察する目的で、LGP85とGFP(green fluorescent protein)のキメラ蛋白質の発現を試みた。現在このLGP85・GFPキメラ蛋白質の安定発現細胞株を用いて種々の薬物や小胞輸送に関わる細胞質因子の発現によるリソソ-ムの形態変化等について検討中である。
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Report
(2 results)
Research Products
(2 results)