甲状腺癌特異的遺伝子のSAGE法による検出と術前診断への応用
Project/Area Number |
10771346
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Laboratory medicine
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
高野 徹 大阪大学, 医学系研究科, 講師 (00263236)
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Project Period (FY) |
1998 – 1999
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1999)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 1999: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1998: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | SAGE / Thyroid Cancer / mRNA / Molecular-based Diagnosis / thyroid Cancer / Gen- Diagnosis |
Research Abstract |
正常甲状腺組織、甲状腺濾胞腺腫、濾胞癌、乳頭癌、未分化癌各一例よりmRNAを精製し、ストレプトアビジンビーズの上でcDNAを合成した。制限酵素NIaIIIにて切断後3'側にリンカーを接続し、Tagging酵素でリンカー近辺で切断した。2種類の異なるリンカーで同じ操作をしたものを接続しDitagを作製した。NIaIIIにて切断後、ライゲーションしたものをベクターに組み込み、大腸菌に導入した。発生した各コロニーに対してプラスミドを精製し、塩基配列解析を行った。各組織に対して2500個以上のDitag(5000個以上のmRNAに相当)を解析し、解析プログラムを用いて遺伝子発現プロフィールを作製した。 出現頻度の多い遺伝子群にはhouse keeping gene、リボゾーム、ミトコンドリアの遺伝子が多かった。分化型腫瘍ではサイログロブリンが高発現していた。癌組織の中ではフェリチン、β2ミクログロプリン等、すでに腫瘍マーカーとして知られている遺伝子が高発現していた。未分化癌ではオステオネクチン、αチューブリンが高発現していた。これらの遺伝子は未分化癌の分子診断法の開発に役立つものと考えられる。 またこの検討で濾胞癌で高発現しているが、濾胞腺腫で発現の認められない遺伝子が未知のものも含めて7個見つかった。現在、多数例の腫瘍組織を対象にRT-PCR、in situhybridizationにてこれらの遺伝子の特異性を検討すると同時に、未知の遺伝子については全長の配列の解析を行っている。
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Report
(2 results)
Research Products
(8 results)