Project/Area Number |
10771352
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
基礎・地域看護学
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
岩本 幹子 北海道大学, 医療技術短期大学部, 助手 (50292040)
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Project Period (FY) |
1998 – 1999
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1999)
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Budget Amount *help |
¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 1999: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 1998: ¥300,000 (Direct Cost: ¥300,000)
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Keywords | 変革的リーダーシップ / 測定尺度 / 婦長 / 看護管理 / 看護婦 |
Research Abstract |
前年度と異なる特性を持つ施設において追加調査を行い、変革的リーダーシップ行動測定尺度の項目抽出を行った。研究対象は医療法人の総合病院に勤務する婦長10名と看護婦275名である。 調査1 : 婦長を対象に、変革的リーダーシップ行動への認知について非構成的インタビューを行い、Strauss & Corbinによるグランテッド・セオリーの手法で分析した。分析対象者数は31名。婦長のリーダーシップ行動は、病院・看護部の理念・経営戦略、各看護単位に課せられた使命、副婦長・主任を含むスタッフ構成等に関連していた。分析の結果、「効果的リーダーシップ行動」として、顧客である患者のニードと看護単位の看護力を評価して常に「チャンスを探求する」、組織の目標とスタッフ個々の目標の一致を図りながら「変化へ動機づける」、スタッフの能力を育み、支持するために「ケアを意味づける」、チームの実践を発展させながら「目的達成への道筋を示す」、公平でより効果的な方法を用いてスタッフの意欲を支え、評価する「適切なフィードバック」という行動特性が明らかとなった。これらの行動は、Kuzes & Posnerの研究結果と比較して、非常に類似した結果が認められたが、婦長のとるコミュニケーション方法に日本における特徴がみられた。 調査2 : 看護婦には「望ましいリーダーを形容する言葉」について質問紙調査を実施した。前年度データーに追加した結果、計712名が回答。リーダーに望まれる要件として「決断力80.9%」「気配り79.8%」「公平性56.7%」「頼りがい54.7%」が挙げられた。 以上の結果を検討し、変革的リーダーシップ行動尺度の項目を30項目抽出し、看護管理者、基礎看護学教員、看護管理学研究者によって各項目の内容妥当性を検討し25項目とした。次年度より、尺度の信頼性、妥当性を検討し実用化を検討する予定である。
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