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肺癌術後患者の看護における看護婦の臨床判断の分析とその構造化

Research Project

Project/Area Number 10771384
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field Clinical nursing
Research InstitutionOkayama University

Principal Investigator

保科 英子  岡山大, 国立大学併設短期大学部, 助手 (90294470)

Project Period (FY) 1998 – 1999
Project Status Completed (Fiscal Year 1999)
Budget Amount *help
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1999: ¥400,000 (Direct Cost: ¥400,000)
Fiscal Year 1998: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Keywords手術後看護 / 臨床判断の構造 / 臨床看護婦
Research Abstract

本研究では、肺癌術後の看護場面における看護婦の実践過程を、情報・判断・目標・実践・評価に沿って分類し、臨床判断の構造を明らかにすることを目的とした。
対象者は、0大学医学部附属病院の外科病棟に勤務し、肺癌患者の術後看護を実践している看護婦で、研究参加に同意を得られた8名とした。肺癌患者の術後1週間にわたり、上記看護者の実践場面に研究者が参加し、生起する事象をできる限り詳細に記述した。その際、臨床判断のプロセスが途切れるまでを1場面とし、各場面の終了後に、その行為に至った思考過程や、行為の意味について、対象者に逐次インタビューを行った。
分析の結果、判断プロセスが明確なもの(17場面)と、明確でないもの(8場面)に分けることができた。判断プロセスの明確な場面とは、「患者の気がかり・関心事に焦点を当て、看護婦の観察したことを総合的に判断して実践に至っている」「患者のその人らしさを引き出し、認めることで、離床への意欲・力としている」「具体的な説明が、患者に安心感や自信を与えている」「多数の情報を総合的に判断し、患者のニードと看護婦の目標を組み合わせた実践をする」「患者の状態により目標・計画を適宜変更していく」ものであり、いずれも患者に良好な結果がもたらされていた。一方、判断プロセスが明確であっても、「患者の訴えと看護婦の優先順位の判断との間にずれが生じた」ため、患者の問題が未解決に留まる場面もあった。判断プロセスが明確でない場面では、「患者の反応を見た上での判断がなく、看護婦の計画を押し進めていく」場面、「病棟の基準や従来の経験により、看護目標が先行している」場面があった。また、プロセスが明確でなくても、「情報をとりながら、判断し、ケア計画を立て、実行に至る」という同時進行の場面があった。
以上を総合すると、看護婦の基本的思考プロセスは、各場面における目標に沿って、随時情報を取り込みながら、その都度、実施・評価を反復し、実施の続行や修正・変更の判断を行っている。その際、患者との相互理解があれば、目標がより明確化され、患者の状態をより良好なものに導くことが期待できる。

Report

(1 results)
  • 1998 Annual Research Report

URL: 

Published: 1998-04-01   Modified: 2016-04-21  

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