Project/Area Number |
10771387
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Clinical nursing
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Research Institution | Nagano College of Nursing |
Principal Investigator |
大久保 いく子 長野県看護大学, 看護学部, 助手 (20301418)
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Project Period (FY) |
1998 – 1999
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1999)
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Budget Amount *help |
¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 1999: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 1998: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
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Keywords | 食事指導 / 退院指導 / 在宅酸素療法 / 在宅療養 / 慢性呼吸不全 / 食生活 / 低体重 |
Research Abstract |
在宅で生活する慢性呼吸障害者の食生活をより良いものにするための退院指導を行うことを目標に以下の(1)〜(5)を行った。平成10年度は、(1)体重・体脂肪率・上腕囲など身体計測から栄養状態の把握を、無理なく実施できる測定項目を検討、(2)呼吸困難や体重低下がある患者に対して、健康保健センターで栄養指導に使われている問診表を一部改変し簡便に食事摂取量を把握できる方法を検討、(3)患者・家族のインタビューから、食事指導に患者の食事に対する考えを反映させるための方法を検討した。 平成11年度は、(4)在宅療養中に患者に対し、食事指導を行い、指導の有効性と評価方法の検討した。方法:(1)(2)をもとに体重が標準体重の8割以下の患者で食事摂取に問題があった患者の中から、調査の協力が得られた2名に対して、(3)の検討から、食事に対して義務感や負担感を感じないこと、患者・家族が実行可能であることを重視し、食事指導を行った。結果:体重増加は見られなかったが、献立が増えたり食事に対して前向きに変化したことが患者から語られた。今後:食事指導の評価は、体重増加等の栄養状態の他に、心理的側面社会的側面から食生活の改善されたかを評価する必要があると思われる。 (5)在宅酸素施行中の患者が医療者に期待する指導から退院指導で取り組む事柄を検討した。方法:療養生活に対する指導について、K市の「呼吸不全患者の会」の会員への聴き取り調査を行った。結果:患者会会員の話から、病状や治療・薬の効果など受けている医療について十分な説明を受けにくいこと、体調不良の対処法や食事など療養生活そのものについての相談ができないことがあげられた。今後:食生活の改善を、呼吸困難や体調不良に対処する方法の一つとして患者自身が生活に取り入れるには、病状や受けている治療についての理解や、患者自身が生活の問題点を明確にすることが必要であると考えられ、退院指導で取り組む必要がある。
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