Project/Area Number |
10780070
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
家政学一般(含衣・住環境)
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
中村 和吉 新潟大学, 教育人間科学部, 助教授 (60270930)
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Project Period (FY) |
1998 – 1999
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1999)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 1999: ¥400,000 (Direct Cost: ¥400,000)
Fiscal Year 1998: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
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Keywords | シリコーン / フルオロカーボン / 乳化 / 可溶化 / 界面活性剤 / マイクロエマルション / 人工血液 |
Research Abstract |
ケイ素およびフッ素系高分子物質は、化粧品、医薬品、表面加工剤など私たちの生活において幅広く利用されている。しかし、ケイ素およびフッ素系高分子物質を希釈できる溶剤は、その種類が乏しく、かつ経済・安全性に問題があり実用的ではない。ゆえにこの機能化のためには界面活性剤を用いて「乳化・可溶化」を行い、水中に分散させるのが最適である。 しかし、界面活性剤は周囲の環境により集合傾向が変化してさまざまな分子集合体(ミセル、逆ミセル、ライオトロピック液晶、マイクロエマルションなど)を形成し、状態の理解は困難をきわめる。そこで、乳化・可溶化形成を系統的に理解するために、水/界面活性剤/シリコーンあるいはフルオロカーボン系の形成するさまざまな液相を、相平街図を作成して系統的な理解を試みた。 その結果、水/界面活性剤/シリコーンオイル(ケイ素系高分子)系においてマイクロエマルションの形成に成功した。また、このマイクロエマルションから乳化調製を行うと、乳化機を必要とせずにサプミクロンオーダーの非常に微細かつ分散安定な水中油滴型エマルションが得られることを見いだした。これらの成果は国内・国外の討論会で公表しており(※)、論文投稿の準備も進んでいる。なお、フルオロカーボン(フッ素系高分子)は予備的実験の段階ではあるが、マイクロエマルション形成の可能性をあることがわかっており、今後も継続して研究する予定である。 (※)・中村,藤井「水/界面活性剤/シリコーンオイル系の溶存状態に関する研究」第37回油化学討論会(1998) ・Nakamura,Fujii,Matsuzaki,Watanabe,"The Phase Behavior in a Water/Nonionic Surfactant/Fatty acid ester/Silicone-oil System",13th Conference of the Europian Colloid and lnterface Society(1999)
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