Project/Area Number |
10780097
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Science education
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
銀島 文 金沢大学, 教育学部, 助教授 (30293327)
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Project Period (FY) |
1998 – 1999
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1999)
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Budget Amount *help |
¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 1999: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 1998: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
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Keywords | 数学教育 / 数感覚 / ナンバーセンス / 記述枠組み / 数 / 演算 |
Research Abstract |
現在、小学校第2学年では2位数の加法、減法、さらにそれらの筆算形式について学習する。また、それらの学習を通して十進位取り記数法についても理解することが目標とされている。しかしながら近年、筆算形式の学習が必ずしも十進位取りの理解を促進しておらず、さらには、子どもの数感覚の発達を妨げているなど、筆算アルゴリズムを教えることの弊害を指摘した研究が発表されてきている。また一方では、情報化の進展やテクノロジーの発達に伴い、計算指導の再検討がきわめて重要な課題とされている。 よって本研究では、数概念の発達の様相や位取り記数法の理解、筆算形式の学習などに関し、先行研究をもとに考察を深めるとともに、現在の子ども達の状態を調査し、計算指導における問題点について議論した。 調査の概要は以下の通りである。まず、小学校第2学年における筆算形式の学習場面を観察し、計算上の手続きや表記方法を子ども達がどのように意識、理由付けし、それらを活用しているかについて、筆記調査とインタビュー調査とを実施した。また得られたデータの分析をもとに、児童達の計算学習に影響していると考えられるいくつかの原因について考察を行い、計算指導に関して議論を進めるための示唆を得た。 今後は引き続き調査を実施し、計算指導のあり方に関して議論を深めるとともに、数感覚の発達についても理論的考察を進め、さらには数感覚育成のための指導法の開発に関して研究を進めたい。
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