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英語と日本語における読解ストラテジー:異なった能力背景を持つ4つの学習者群の比較

Research Project

Project/Area Number 10780126
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field 教科教育
Research InstitutionNagoya University

Principal Investigator

山下 淳子  名古屋大学, 言語文化部, 助教授 (00220335)

Project Period (FY) 1998 – 1999
Project Status Completed (Fiscal Year 1999)
Budget Amount *help
¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 1999: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 1998: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Keywordsストラテジー / 読解 / ストラテジーの転移 / L1とL2 / リーディングストラテジー / シンクアラウド / L1とL2の読解 / 読解力の転移
Research Abstract

昨年集めたデータ(異なった能力背景を持つ4つの学習者群(計12名)の、母語(日本語)と外国語(英語)における読解時の発話プロトコル)から、計35の読解ストラテジーを抽出した。それらは日本語にも英語にも共通に認められた。それらを、共通する機能を考慮して6つに分類し、この6つのカテゴリーを分析の枠組みとして、4グループ間でストラテジーの使用を比較した。主な結果は次の通りである。
(1)基本的に、どんな能力背景を持つ学生でも、母語と似た読解ストラテジーを英語でも使う傾向がある(ストラテジーの転移を支持)。
(2)母語の読解力と英語の言語能力の両方が高い学生が、英語の読解において、母語のストラテジーに最も近い良いストラテジーを使用できる(Threshold Hypothesisを支持)。
(3)英語の言語能力(文法力、語彙力)の低い学生は、母語で使える良いストラテジーを使えない(読解における言語能力の重要さを支持)。
(4)ただし、母語の読解力が高い場合は、それによる補償作用があり、低い英語の言語能力を補って、多少良いストラテジーが使える(母語による補償作用を支持)。
これらの結果で特に注目すべき点は、高い母語の読解力による補償作用が統計的に証明される形で取り出せたことである。これらの研究結果は予定通り、国際応用言語学会で発表され、フロアとの間で活発かつ有意義な議論が交換された。発話プロトコルのデータベース化については、さらなる研究が必要であると思われた。

Report

(2 results)
  • 1999 Annual Research Report
  • 1998 Annual Research Report

URL: 

Published: 1998-04-01   Modified: 2016-04-21  

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