近代日本美術教育における《中央の制度・政策決定》と《地方教育現場での摂取・定着》
Project/Area Number |
10780130
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
教科教育
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Research Institution | Nara University of Education |
Principal Investigator |
宇田 秀士 奈良教育大学, 教育学部, 助教授 (20283921)
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Project Period (FY) |
1998 – 1999
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1999)
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Budget Amount *help |
¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
Fiscal Year 1999: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 1998: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Keywords | 国定教科書『新定画帖』 / 白浜徴 / 図画科教育 / 信濃教育会下伊那部会 / 山本鼎の自由画教育運動 / 地域社会 / 自己教育 / 児童画 |
Research Abstract |
以下の研究課題1から3までの基礎的史料の収集・調査を行い考察を加え、美術科教育学会誌、アートエディケーション誌などに発表した。 1,研究課題1《中央の制度や制策決定》の考察 明治後期〜大正期の文献史料や図画科教科書の調査を通じて、当時の制度や政策決定者である白濱徴、阿部七五三吉などの考え方を整理した。研究課題3とあわせ、当時の《中央》が示した「規範」の内容を《地方》が、どのようにとらえ、実践したのかを具体的に考察した。 2,研究課題2 長野県下伊那部会編の教授細目や保存されている児童画の分析・考察 長野県下伊那地方の現地調査を行い、保存されている教授細目や当時の児童画などを収集し分析資料と作品リストを作成し、このとき、撮影した児童画を、国定教科書『新定画帖』の手本画と比較するためにパソコンに取り込み考察を行った。 3,研究課題3 《地方教育現場での摂取・定着》の背景となる地域社会の考察 自由画教育などの学校の教育活動を支える地域社会の活動(青年会活動、宗教活動など)を自己教育活動としてとらえ考察した。自由画教育運動を支えた地域の(社会教育としての)自己教育活動を整理することで、自由画教育の全体構造を示すことができた。
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Report
(2 results)
Research Products
(7 results)