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文法性判断テストと学習者の内省による中間言語理論構築の試み

Research Project

Project/Area Number 10780143
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field Japanese language education
Research InstitutionKyushu University

Principal Investigator

小山 悟  九州大学, 留学生センター, 講師 (50284576)

Project Period (FY) 1999 – 2000
Project Status Completed (Fiscal Year 1999)
Budget Amount *help
¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
Fiscal Year 1999: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 1998: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Keywords日本語 / 第2言語習得 / 中間言語 / 文法性判断 / 内省 / 受益表現 / テンス / アスペスト
Research Abstract

「やりもらい」の習得については、これまで「あげる」「もらう」「くれる」の3つの授受動詞がどのような順序で習得されるか、すなわち3つの授受動詞の習得順序に研究の主眼が置かれてきた。しかし、日本語教育の現場において「やりもらい」の習得が問題こなるのは、このような「あげる」と「くれる」、あるいは「もらう」と「くれる」の混同ではなく、むしろ適切な文脈で受益表現を使えるかどうかにある。
例えば、学習者はよく「先生は私に日本語を教えました」のような文を作るが、日本語母語話者ならほとんどすべての人が「先生は私に日本語を教えてくれました」とするであろう。この所謂「受益表現"〜てくれる"の非用」の問題は、「あげる」と「くれる」の使い分けのように学習者に論理的に説明することが難しく、指導も困難であるにもかかわらず、これまで習得研究のテーマとしてとりあげられることはなかった。そこで、本研究では「学習者が"〜てくれる"という受益表現についてどのようなスキーマを描き、それをどのようにして複雑化させ、母語話者の感覚に近付けていくのか」を調査した。調査では、初級から中級後半までの日本語学習者90名を対象に文法性判断テストを実施し、そのうち30名の学習者にインタビューによる聴き取り調査を行った。調査の主な結果は以下の通りである。
(1)「〜てくれる」の中でも「かさを貸す」や「セーターを送る」のような「物の受け渡し」に関する表現は極めて正答率が高い。(ただし「プレゼントする」などは「あげる」や「くれる」と基本的に同義であるため、正答率は下がる)
(2)受益格をとらない「私の作った料理を食べた」や「私の国に興味を持った」などの文にはほとんどの学習者が「〜てくれる」を付与することができなかった。
(なお、上記の研究成果については現在論文を執筆中である)

Report

(2 results)
  • 1999 Annual Research Report
  • 1998 Annual Research Report

URL: 

Published: 1998-04-01   Modified: 2016-04-21  

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