共有記憶型並列モデルと分散記憶型並列モデルの結合網に関する研究
Project/Area Number |
10780198
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
計算機科学
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Research Institution | 九州芸術工科大学 |
Principal Investigator |
宮野 英次 九州芸術工科大学, 芸術工学部, 講師 (10284548)
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Project Period (FY) |
1998 – 1999
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1999)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1999: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 1998: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | 共有記憶型並列モデル / 分散記憶型並列モデル / メッシュ結合網 / メッシュバス結合網 / 無情報ラウティング / 故障ネットワーク網 / 多対多通信 / キューサイズ / 通信幅 / 通信リンク数 |
Research Abstract |
共有記憶型および分散記憶型の並列計算機モデルの能力を決定する要因が何であるのか,また,最も能力を発揮する結合網の形状がどのようなものであるのかを調べることを目的として研究を行った.平成11年度は以下のような成果を得た. 1.メッシュ結合網モデル(分散記憶型)およびメッシュバス結合網モデル(共有記憶型)上でのデータパケットの移動問題に関して,本研究で得られた最新の手法及び研究成果の報告を,1999年度並列アルゴリズムワークショップ(ACM/UMIACS Workshop on Parallel Algorithms)に於いて行った. 2.これまでは一対一のパケット移動に対する結合網と処理時間の関係を中心に議論してきたが,より一般的な属性である多対多のパケット移動に対しての処理時間の考察を行なった.確率を巧妙に用いることで2次元メッシュ結合網上では,キューサイズが小さい効率の良いパケット移動アルゴリズムが実現できることを,ヨーロッパアルゴリズム会議(ESA99)で発表した. 3.ネットワーク網に故障を含み,構造が一様でないメッシュ結合網モデルに対して,キューサイズを小さくしても処理時間を悪化させることなくパケットの移動を行うことができることを示した. 4.定数次元のメッシュバス結合網モデルの能力差について,並列分散計算の英文論文誌で発表した.また,2次元の場合については確率化が有効であることを計算機理論の英文論文誌で発表予定である.
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Report
(2 results)
Research Products
(9 results)