Project/Area Number |
10780207
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
計算機科学
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
立木 秀樹 京都大学, 総合人間学部, 助教授 (10211377)
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Project Period (FY) |
1998 – 1999
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1999)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 1999: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 1998: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | 実数 / 計算可能性 / GHC / Gray code / Exact Real Number |
Research Abstract |
本年度は、昨年度の研究で提唱したGray code表現という実数の無限列の上での表現、および、NM2-machine(in-deterministic multihead type 2 machine)という計算の枠組みを元に、それを実現するプログラミング言語に関する研究、実数計算の本質にも存在する多重定義とそのCoherenceの問題に関する研究を行った。 まず、Gray code表現を、不定元を高々1つだけ持つ無限文字列の上の表現と考え、一般に不定元を高々n個だけ持つ無限文字列の上の計算の枠組みとして、IM2-machineを定義しなおした。そして、IM2-machineの計算が、プログラミング言語の中でどのように表現可能か調べた。Haskellに代表される遅延評価の関数型言語では、IM2マシンの動作を自然に表現可能であるが、実行の仕組みが異なり、実行することができない。それに対して、GHC,および、継続を扱えるPrologにおいては、IM2-machineと等価なプログラミングを書き、実行することができることが示せた。その結果は、日本ソフトウェア科学会の「プログラミングとプログラミング言語に関する会議」において、発表した。また、実数の計算の上で、多重定義が必然的に生じるが、多重定義のCoherenceと意味論との関係についても調べた。その成果は、エジンバラ大学で行われた「カテゴリ理論と計算機科学国際会議」において発表した。京都で5月に行われた第4回PAセミナーにおいても講演した。また、Gray codeとIM2-machineの枠組みについて、論文を投稿し、エジンバラ大学で行われた「意味論の応用ワークショップ」において発表し、セントアンドリュース大学でも講演を行った。
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Report
(2 results)
Research Products
(3 results)