Budget Amount *help |
¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
Fiscal Year 1999: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 1998: ¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
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Research Abstract |
本研究では,低品質文字を高精度に認識することを目的とした.前年度中に得られた結果をもとに,認識手法について再検討し,文字認識システムを構築した.また,一般的なパターン認識手法への適用の可能性について検討した.本年度中に得られた研究成果を以下に述べる. 1.認識手法の検討 前年度の実績結果の分析や,学会発表で得られた意見等をもとに,本手法の妥当性と手法の改善策について検討した.その結果,文字認識手法の一つである部分空間法の他に,マハラノビス距離と呼ばれる識別関数を用いた認識手法も,ノイズによる影響を補正することが可能であることが分かった.マハラノビス距離に基づく手法を与え,実験を行なって有効性を認識した. 2.認識システムの構築 提案手法をもとに,ワークステーション上に文字認識システムを構築した.スキャナを用いて読み込まれた文字画像をワークステーション上に取り込み,提案手法によって認識を行い,その結果を出力するシステムとした. 3.一般的なパターン認識への適用 文字パターンでの研究の成果を踏まえ,画像認識や音声認識など,一般的なパターン認識への適用について検討した.雑音が存在する場合にその雑音によって認識対象パターンがどう変形するかを定量化し,その変形に応じて参照パターンを変化させることで,雑音を含むパターンを認識することが可能であることが分かった.この件については今後も引き続き検討していく必要がある.
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