ペトリネットを利用したバッチプロセスの運転支援システム構築に関する研究
Project/Area Number |
10780278
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
社会システム工学
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
島田 行恭 岡山大学, 工学部, 講師 (10253006)
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Project Period (FY) |
1998 – 1999
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1999)
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Budget Amount *help |
¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 1999: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 1998: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
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Keywords | 運転支援システム / プロセスモデリング / バッチプラント / ペトリネット / 操作指示システム / ダイナミックシミュレーション / 異常時操作支援システム |
Research Abstract |
平成10年度の研究成果に基づき,プロセス運転支援システムに必要な機能として,「シミュレーション機能」,「インタフェース機能」について追加検討した.「インタフェース機能」について,ペトリネットにいくつかの機能が付加され,バッチプロセスの管理・制御を目的として開発されているGrafchartを運転支援のためのインタフェースとして利用する方法を検計した.GrafchartはISAS88により定義された運転手順の階層化に基づく構造を有しており,プラント操作手順が複雑であっても容易にモデル化できる.また,昨年度提案したペトリネットによる操作指示モデルの構築法についても,Grafchartを適用することができ,プラント運転における制約条件なども考慮することができる.「シミュレーション機能」について,ダイナミックシミュレーションによる異常伝播速度情報の獲得とリアルタイム影響評価を目的として追加した.従来の異常診断システムでは異常発生の原因を推定できない場合にはどう対処するかという問題があった.これに対して,プラントで発生している異常に対する原因推定と影響評価結果から対応操作を決定する方法を提案した.実際に稼働しているプラントに対して影響を評価する場合,時間情報を含む将来の状態値の予測が要求される.このような影響評価を行うためにダイナミックシミュレーションの利用を検討した.異常発生による影響(異常伝播速度,異常の影響範囲,重要度)を評価し,対応操作決定のための知識ベースとしてまとめておく.さらに実際のプラント運転では,ダイナミックシミュレーションによるリアルタイム影響評価を行い,操作決定のための情報として利用する方法を検討した.提案した方法をポリ塩化ビニル重合反応プロセスに適用し,Grafchartによるモデル化とダイナミックシミュレータの構築を行った.今後,提案するシステムの実用化に向けてオンラインシステムの構築を検討していく.
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Report
(2 results)
Research Products
(2 results)