メタロチオネイン欠損マウスにおける内分泌撹乱物質による免疫系への影響
Project/Area Number |
10780333
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
環境影響評価(含放射線生物学)
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
鹿島 勇治 横浜市立大学, 医学部・衛生学講座, 助手 (50233705)
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Project Period (FY) |
1998 – 1999
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1999)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1999: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 1998: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | メトロチオネイン / 欠損マウス / 内分泌撹乱物質 / 免疫 / 白血球 / メタロチオネイン / 内分泌攪乱物質 / 新生仔期 |
Research Abstract |
1. マイトゲン刺激によるリンパ球幼若化反応試験 2、3、8、20-21週令雄性マウスの脾臓細胞(5x10^5cells)をConA及びLPSにより 48、72、96時間刺激した結果、2及び3週令では、48或いは72時間のConA刺激により野生型マウス(129/Sv)に比べメタロチオネイン欠損マウス(MTKO)でT細胞の幼若化反応が高い傾向にあった。これに対して、LPS刺激に対するB細胞の反応には全ての週令で差がなかった。また、内分泌撹乱物質である2,3,7,8ーTCDDは、ConA刺激による応答を抑制するが、8及び20-21週令のMTKO及び129/Sv間でその応答抑制に差はなかった。 2. 脾臓及び胸腺浮遊細胞のFACScan解析 フロ-サイトメトリーにより 2、3、8、20〜21週令雄性マウスの脾臓及び胸腺リンパ球分画を129/Sv及びMTKO間で比較した結果、脾臓では、全週令でCD8^+T細胞、CD4^+T細胞、B細胞各々の割合に差はなかった。胸腺についてもCD8^+T細胞、CD4^+T細胞の割合に差はなかった。 3. 血液性状、胸腺及び脾臓重量割合 2、3、8、20-21週令マウスの末梢血の血液性状を測定した結果、白血球数が全ての週令で129/Svに比べMTKOで低値を示したが、赤血球数、ヘモグロビン量、ヘマトクリット値には差はなかった。また体重に対する胸腺及び脾臓重量割合は、2週令では、胸腺重量割合が129/Svに比べMTKOで低値を示したが、その他の週令では、胸腺及び脾臓重量割合共に差はみられなかった。 以上の結果により、MTが白血球の分化増殖或いはアポトーシス等に関与している可能性が示唆された。今後、MT欠損によりリンパ球以外の骨髄系幹細胞由来の白血球数が減少している可能性やダイオキシン類など内分泌撹乱物質によるMT産生能への影響について一層の検討が必要である。
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Report
(2 results)
Research Products
(6 results)