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都市ビオトープにおける在来植物の遺伝子多様性の保全の研究

Research Project

Project/Area Number 10780343
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field 環境保全
Research InstitutionHimeji Institute of Technology

Principal Investigator

鈴木 武  姫路工業大学, 自然・環境科学研究所, 助手 (30254460)

Project Period (FY) 1998 – 1999
Project Status Completed (Fiscal Year 1999)
Budget Amount *help
¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 1999: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 1998: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Keywords生物多様性 / 遺伝子多様度 / 都市緑地 / カンサイタンポポ / セイヨウタンポポ / シロイヌノヒゲ / シシガシラ
Research Abstract

平成10年度は兵庫県三田市にある「フラワータウン」カンサイタンポポについて、酵素多型による解析を行い、1)小集団(30〜20個体程度)でも大集団(500〜1000個体程度)でも遺伝子多様度(平均へテロ接合率)に差はなく、小集団でも十分な遺伝子多様度をもつ2)遺伝子分化係数は0.09と低く、かなりの遺伝子流動があり、適切な立地さえあれば、十分な遺伝子多様度をもつ集団を急速に形成できると考えられる。
さらに平成11年度は、セイヨウタンポポ(単為生殖種)で比較となる解析を行った。その結果、複数の遺伝子型が検出されたが、六甲山の南北でクローン組成が大きく異なっていた。六甲山が障壁になり、分布の拡大が抑えらている可能性があり、種子による拡散能力は低く、上記のカンサイタンポポの場合の遺伝子流動には花粉の貢献が大きいと考えられる。
また、兵庫県南東部の地域で、都市緑地に隣接する低湿地の植物であるシロイヌノヒゲについて、酵素多型による解析を行った。その結果として、1)兵庫県南東部では、遺伝子多様度は湿地面積には相関しない 2)隣接する湿地では、湿地面積が大きいほど遺伝子多様度が大きい、といった矛盾する結果が得られた。これは、遺伝子多様度が単に低湿地の面積だけでなく、成立後の時間や周囲からの遺伝子流入の程度の影響も受けるためと考えられる。
さらに、集団内遺伝子構造からの解析も重要である事例も得られた。里山のシシガシラでは、3〜9m程度の遺伝子構造が確認できており、シロイヌノヒゲでもごく近傍の集団やライントランセクトの予備的なデータから、かなり小さいパッチ構造をしている可能性が高い。

Report

(2 results)
  • 1999 Annual Research Report
  • 1998 Annual Research Report
  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 鈴木武、橋本佳延 ほか: "兵庫県南東部での無融合生殖種セイヨウタンポポの遺伝子型多型とクローンの地理分布"人と自然. 10. 9-14 (1999)

    • Related Report
      1999 Annual Research Report

URL: 

Published: 1998-04-01   Modified: 2016-04-21  

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