Project/Area Number |
10780371
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Structural biochemistry
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
大関 泰裕 横浜市立大学, 理学部, 助教授 (70275022)
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Project Period (FY) |
1998 – 1999
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1999)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1999: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 1998: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
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Keywords | レクチン / 一次構造 / ムラサキイガイ / 質量分析 |
Research Abstract |
ムラサキイガイの外套膜より精製したN-アセチルガラクトサミン結合性レクチンの一次構造をタンパク化学的に決定し、新規の構造を見い出した(論文投稿中)。本レクチンの相補的DNAを単離するため、化学合成したプライマーオリゴDNAを用いて、酵素的に遺伝子増幅を試みた。種々の部位より抽出した伝令RNAを用いて増幅を試みたが、現在までに本レクチンの一次構造に相当する相補的DNAの単離は成功せず、本研究課題の目的の一つである活性領域の同定を明らかにするには至らなかった。次にリンパ細胞に対する本レクチンの影響を調べるため、培養液中に単離したマウスの脾臓細胞とレクチンとを混ぜ、細胞の増殖をミトコンドリアを特異的に染める色素を指標として測定したところ、レクチンの濃度がμM程度から、濃度依存的にリンパ細胞を増殖させることを観察した。さらにレクチンによる細胞増殖活性が、細胞表面の糖鎖を介して働いているか否かを検討するため、レクチンが認識する糖であるN-アセチルガラクトサミンを共存下で細胞増殖活性を調べたところ、10mM程度の高い濃度の糖の添加はレクチンによる細胞増殖を阻害したが、低濃度では阻害せず、本レクチンによる細胞増殖活性は、糖結合活性以外の作用による影響があることを示唆した(論文投稿中)。
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