Project/Area Number |
10780414
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Biophysics
|
Research Institution | The Institute of Physical and Chemical Research |
Principal Investigator |
足立 伸一 理化学研究所, 生体物理化学研究室, 研究員 (60260220)
|
Project Period (FY) |
1998 – 1999
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1999)
|
Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 1999: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1998: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
|
Keywords | ヘモグロビン / 時間分割 / X線結晶構造解析 / ラウエ |
Research Abstract |
申請者は一酸化炭素結合型ヘモグロビン結晶を試料として、結晶にパルスレーザーを照射後、数ナノ秒からマイクロ秒オーダーにわたる結晶中での構造変化を捕らえるための実験を行ってきた。まず、ヘモグロビン結晶の過渡吸収スペクトル測定を行うためのナノ秒レーザー分光システムを設置し、R型ヘモグロビン結晶をナノ秒レーザーで励起した後の吸光度の時間変化測定を行った。このシステム構築のための光学部品費に消耗品費を充てた。この測定により、R型ヘモグロビン結晶中での一酸化炭素再結合反応は約100ナノ秒の時間オーダーで起こっていることがわかった。さらにこの結晶試料を使って、パルスレーザーとナノ秒白色X線パルスを組み合わせたポンプアンドプローブ実験を行い、光励起直後の結晶の回折データ測定を行った。現在データ処理が進行中であり、R型ヘモグロビン結晶の一酸化炭素光解離直後の結晶構造が明らかになることが期待される。
|