線虫C.エレガンスのリアノジン受容体と相互作用するタンパク質の同定
Project/Area Number |
10780422
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Molecular biology
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
作部 保次 岡山大学, 理学部, 助手 (70284057)
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Project Period (FY) |
1998 – 1999
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1999)
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Budget Amount *help |
¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 1999: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 1998: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | C.エレガンス / リアノジン受容体 / 2-ハイブリッド法 / 酵母2-ハイブリッド / 線虫 |
Research Abstract |
リアノジン受容体は神経後膜からの刺激を細胞質側の"足"構造で受け、筋小胞体からカルシウムを放出する。哺乳類では骨格筋型・心筋型・脳型の3種類が存在し、それぞれ発現組織と活性の制御機構が異なっている。線虫C.エレガンスのリアノジン受容体(CeRYR)は第5染色体のunc-68遺伝子がコードする一種類で、リアノジン受容体の制御機構を調べる簡単なモデル系として利用できる。運動不良のe540,x14変異と麻酔薬ケタミンに応答異常を示す変異kh30変異の変異部位が明らかにされており、このうちkh30変異はPKCによる推定リン酸化部位にアミノ酸置換が生じている。 私はリアノジン受容体の活性制御に関わる新規の蛋白質を単離する目的で、CeRYRと相互作用する蛋白質を酵母の2-ハイブリッド系を用いて探索した。N末の細胞質側領域を用いた初期のスクリーニングでは、転写因子など非特異的と思われる分子が多く得られたため、スクリーニングに用いる領域をkh30変異周辺およびC末のチャネル領域に限定した。その結果、kh30変異周辺とはERM(Ezrin/Radixin/Moesin)ファミリー蛋白質の線虫ホモログが、またC末の膜貫通領域のM1/M2ループとはヒトSGT蛋白質の線虫ホモログが特異的に相互作用した。さらに線虫ERM蛋白質が、CeRYRと同じく筋小胞体に存在する、線虫カルゼケストリンとも相互作用することを明らかにした。これまでに線虫SGT蛋白質をコードする遺伝子R05F9.10について発現解析を行い、主に腸で発現することを明らかにした。 現在、線虫ERM蛋白質をコードする遺伝子C01G8.5の発現解析を進めており、筋肉細胞で発現しているCeRYRとの機能的関連の有無を調べている。
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)