転写制御因子SOXの機能発現に関わる相互作用因子の解析
Project/Area Number |
10780460
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Developmental biology
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
蒲池 雄介 大阪大学, 細胞生体工学センター, 助手 (90263334)
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Project Period (FY) |
1998 – 2000
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1999)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1999: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 1998: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | 転写調節因子 / 酵母two-hybrid法 / 酵母double-interaction法 / SOX / HMGドメイン / 酵母two-hybrid |
Research Abstract |
転写制御因子SOXは、DNA結合モチーフとしてSRYタイプのHMGドメインをもち、20以上のメンバーからなる。SOXの転写因子としての活性はパートナー因子(DNA結合型因子)に依存しているが、また同時にDNAに直接結合しない相互作用因子による制御も受けている可能性が高い。本研究は、SOXと相互作用するタンパク質因子を同定し、転写調節過程における相互作用因子の役割を明らかにするとともに、SOXの機能発現と細胞外シグナル分子との関係を調べるためにおこなわれた。SOXファミリーの中で、SOXBグループとSOX9、SOX11に注目し、その相互作用因子を、酵母two-hybridおよびdouble-interactionシステムを用いて探索した。酵母two-hybrid法により、SOXB2グループ(SOX14,-21)と相互作用する非DNA結合型の因子が二種得られた。一つは、SOX14/21の転写制御因子としての機能にかかわり、co-repressorとなるタンパク質因子だと考えられた。もう一つは、タンパク質の安定性に関与すると考えられる因子であることから、SOX14,-21の機能がタンパク質の分解のレベルで調節を受けている可能性が示唆された。また、酵母double-interaction法によりSOX1,-2と相互作用してクリスタリン遺伝子を活性化するDNA結合型の因子δEF3が得られた。SOX1,-2とδEF3は、DNAに協同的に結合することから、このステップで両者の活性の相互依存性が規定されていると考えられた。
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Report
(2 results)
Research Products
(4 results)