Project/Area Number |
10780471
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Nerve anatomy/Neuropathology
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Research Institution | Kyoto University (1999) Osaka University (1998) |
Principal Investigator |
星野 幹雄 京都大学, 大学院・医学研究科, 助手 (70301273)
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Project Period (FY) |
1998 – 1999
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1999)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 1999: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 1998: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | STEF / Rac / GEF / 神経回路網形成 / シナプス形成 / SIF / HIG |
Research Abstract |
1 ショウジョウバエsif遺伝子のマウスホモログstefの単離と解析 RT-PCR法により、sif遺伝子のマウスホモログstefを得ることに成功した。stef遺伝子のcDNAの構造解析から、この遺伝子はSIF蛋白質と同様、PH,PDZ,DHドメインといった細胞内シグナル伝達機構に関与すると思われる構造を持った細胞内蛋白質STEFをコードしているという事が明らかになった。また、in vitroの化学反応系を用いた実験から、この蛋白質はRho類似G蛋白質のうちのRacに特異的なグアニンヌクレオチド交換因子(GEF)活性を持つことが示された。さらに、NIH3T3やNIE115などの培養細胞を用いた実験で、この分子が細胞内のアクチンフィラメントの構造を変化させて、ラッフリング膜や神経突起伸長を誘導することが明らかになった。ノーザンハイブリダイゼーションおよびin situハイブリダイゼーションから、この遺伝子が発生途上の脳、特に移動中の神経細胞や神経突起を伸ばしたりシナプスを形成している時期の神経細胞で特に強く発現していることが明らかになった。以上の結果から、STEF分子がRho類似G蛋白質の1つであるRacの活性化を介してアクチン細胞骨格系の構造変化を引き起こし、神経細胞の移動や神経突起の伸長、およびシナプス形成等に関与している可能性が示唆された。 2 ショウジョウバエhig遺伝子のマウスホモログの単離 ハイブリダイゼーション法、RT-PCR法のいずれの方法をも用いてみたが、今のところまだクローニングには至っていない。しかし、線虫の相同遺伝子を得ることには成功した。
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