色素性乾皮症G群モデルマウス系統の特性とXPG遺伝子機能に関する研究
Project/Area Number |
10780520
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Laboratory animal science
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Research Institution | National Institute of Radiological Sciences |
Principal Investigator |
原田 良信 放射線医学総合研究所, 第2研究グループ, 研究員 (90192707)
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Project Period (FY) |
1998 – 1999
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1999)
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Budget Amount *help |
¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
Fiscal Year 1999: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 1998: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
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Keywords | 色素性乾皮症 / Xeroderma Pismentosum / XP / G群 / ノックアウトマウス / NER / DNA修復 / A群 / Xeroderma pigmentosum / コケイン |
Research Abstract |
本年度は昨年度に引き続き、XPG/2系統における脳の組織学的解析を試みた。XPG/2系統マウスのノックアウトホモマウス(以下ホモと略す)とコントロールとしての野生型マウス(以下野生型と略す)に対して4%PFA固定を施し、脳重量を測定した後、パラフィン切片を作製し解析した。16日齢のXPG/2ホモマウスは顕著な歩行異常を示した。XPG/2ホモマウスは野生固体に比べ、大脳、小脳共に萎縮が見られるが、小脳の萎縮が顕著であった。また小脳の組織学的観察を行ったところ、プルキンエ細胞およびその樹状突起の変性などが観察された。また顆粒層細胞にアポトーシス細胞の増加を観察した。大脳においては、海馬CA1領域に、アポトーシス細胞の顕著な増加が観察された。これらの結果は、ホモの脳は野生型に比べ質的な変化を起こしていることを示唆するものと考えられ、XPG/2ノックアウト系統はDNA除去修復のみならず、脳神経系の病体モデルとしても有用であることが考えられた。来年度は上記のような変化が、マウスの誕生後いつ起こるのかを確かめるべく、経時的な解析を行う予定である。 XPG/3ノックアウト系統とA群XPのモデルマウスであるXPAを交配し、4つ遺伝子がすべてノックアウトアレルになった場合は、その個体はXPG/2系統ホモマウスと同様、生後の成長が著しく不良で、離乳期後に死亡することは昨年度報告したが、今年度個体数を増やし、飼育方法を改良したところ、ダブルノックアウトマウスの約15%は6ヶ月程度生き延びることが判明した。これについても来年度詳細に解析する予定である。
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Report
(2 results)
Research Products
(2 results)