教師によるカウンセリングの有効性に関する研究-スクールカウンセラー配置期間終了後の取り組みを中心に-
Project/Area Number |
10871049
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Educaion
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Research Institution | National Institute for Educational Policy Research |
Principal Investigator |
滝 充 国立教育研究所, 教育指導研究部, 室長 (50163340)
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Project Period (FY) |
1998
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1998)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 1998: ¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
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Keywords | ストレス / いじめ / 不登校 / カウンセリング |
Research Abstract |
本研究では、大きく分けて二つの内容に取り組んだ。 まず第一に、スクールカウンセラーの配置を完了した学校に対して、一般に配布可能な形で作成した報告書類の提供を依頼した。対象となった400校近い学校のうち、2割に当たる80校から、資料の送付を受けた。このような資料を作成しているのは、スクールカウンセラーの活用がうまくいった学校と考えることができる。そこで、そうした学校の活用方法を分析することによって、どのような体制づくりが好ましいかを検討した。この分析結果については、「スクールカウンセラー活用事例の検討」と題して『国立教育研究所研究集録』第38号、に掲載された。 第二に、教師によるカウンセリングの可能性について、カナダやオーストラリアで行われる「ピア・サポート」に着目し、既に類似の取り組みを行っていた中学校を中心に研究会を組織し、月に一回程度の報告をお願いした。次に、日本各地から小中学校を6校選び、13名の教員の参加を募り、実際にオーストラリアでピア・サポートの講習会を行っているトレイナー、ケイ・バネットを招いて、12月末にピアサポートに関する研究のレビューと、講習を行ってもらった。この間の経緯については、時事通信社より刊行した滝充著『学校を変える、子どもが変わる』の中でも1章を割いてとりあげている。 そして、講習をふまえた実践を各学校で1〜2月に行ってもらい、3月にはその報告会と意見交流を行った。 この研究は、萌芽的研究ということで一年間で終了しているが、研究会は再来年まで継続する予定であり、新規の研究費の申請も行っている。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)