Project/Area Number |
10874007
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Algebra
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
渡辺 純三 東海大学, 理学部, 教授 (40022727)
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Project Period (FY) |
1998 – 2000
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2000)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 2000: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 1999: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 1998: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 強Lefschetz条件 / 弱Lefschetz条件 / グレブナ基底 / 終結式 / 完全交差環 / ゴレンスタイン環 / アルチン環 / 強レフシェッツ条件 / イデアル / 多項式環 / Gorenstein環 / 強レフシェツ条件 / 可換環 |
Research Abstract |
3変数2次式全体は、6次元のベクトル空間をなす.このうちの3次元部分空間のなすGrassmann多様体GL(6,3)の一点は、3個の3変数2次式が生成するイデアルに対応する.このなかで、完全交差環全体のなす部分多様体は、余次元1である.すなわち、終結式で定義される部分多様体である. このうちの、弱Lefschetz条件をもたないもの集合は、閉集合になっている.(すなわちイデアルで定義される.) このイデアルについて、つぎの結果を得た. 1.このイデアルの生成元の個数は20である. 2.Jacobianが、恒等的に消えれば、このイデアルは消える. 3.3次の一般線形群GL(3)の加群として、2つの規約加群に分解する. (この既約表現を実際にヤング図式を用いて表すことが可能である.) 4.終結式は、このイデアルに含まれる.逆にいえば、終結式がゼロでなければ、このイデアルは1を含む. 以上は主に、数式処理プログラムを用いた計算結果から得られたものである.しかし理論として、一般的な扱いが可能な場合もある. 上記の「2」は、「変数の個数は任意で、同じ次数の斉次式が生成するイデアル」に一般化できる. 「4」が一般的に成立することは、「完全交差環ならば、弱Lefschetz条件をもつ」という命題と同値である.「2」でえられた、GL(3)の既約表現を、実際に求めることができる.「1」と「2」の一般化は興味深い問題であり、今後の課題である.
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