新規なキラル配位子を有する金属錯体を用いる不斉反応の研究
Project/Area Number |
10874088
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Organic chemistry
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
小国 信樹 山口大学, 理学部, 教授 (60028165)
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Project Period (FY) |
1998 – 1999
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1999)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 1999: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 1998: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
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Keywords | 光学活性β-アミノアルコール / キラルなシッフ塩基 / ヅメチル亜鉛 / プロピナール / シクロヘキセンオキシド / フェニルリチウ / イミン / トリメチルシリルシアニド / キラルシッフ塩基 / 不斉触媒反応 / アシルアジリジン / 不斉開環反応 / 不斉アジド化 / シクロヘキセンアジリジン |
Research Abstract |
キラルなβ-アミノアルコールと6-t-ブチルサリシルアルデヒドの縮合により得られる新規なシッフ塩基を配位子とする金属錯体を触媒に用いる新規な不斉反応の研究を行った。まずチタン錯体を用いるジメチル亜鉛のアルデヒド類への不斉付加によるキラルなメチルカルビノール生成反応の触媒作用を研究した。5モル%の触媒の使用で種々検討した結果、プロピナールおよびその誘導体のみが高い化学収率と95%の不斉収率で生成物を与えた。ベンズアルデヒドはほとんど反応しなかった。ついでシッフ塩基のリチウム錯体がシクロヘキセンオキシドのフェニルリチウムによる不斉開環アリール化の優れた触媒となることを発見した。触媒量5モル%で定量的な化学収率および90%の不斉収率でトランス-2-フェニルシクロヘキサノールが得られた。反応は非極性のヘキサン中で反応を行うのが最適であり、塩化メチレンでは反応が進まなかった。その他イミンへのトリメチルシリルシアニドの不斉付加反応においても、キラルなシッフ塩基イッテリビウム錯体が優れた触媒となることを発見した。
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Report
(2 results)
Research Products
(14 results)