金属/誘電体薄膜界面の表面プラズモン共鳴現象の感性化学センサへの応用
Project/Area Number |
10875018
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Applied physics, general
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Research Institution | Kanazawa Institute of Technology |
Principal Investigator |
南戸 秀仁 金沢工業大学, 工学部, 教授 (30133466)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
草野 英二 金沢工業大学, 工学部, 助教授 (00278095)
金原 あきら (金原 粲) 金沢工業大学, 工学部, 教授 (90010719)
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Project Period (FY) |
1998 – 1999
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1999)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 1999: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 1998: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
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Keywords | 感性センサ / 表面プラズモン共鳴 / 化学センサ / プラズマ技術 / 薄膜 |
Research Abstract |
研究最終年度の本年は、昨年に引き続き、金属膜/有機薄膜を形成した表面プラズモン共鳴化学センサ(SPR)を作製し、特に「味」物質すなわち種類の異なる日本酒に対する応答特性を測定するとともに、表面プラズモン共鳴化学センサの基礎的な特性の評価を行った。その結果、以下の成果が得られた。 (1)日本酒の「醪」の状態変化に応じて、SPRセンサが応答することが確認できたので、この結果を基礎に、種類の異なる日本酒に対するセンサの応答を測定した。具体的には、車多酒造(株)の協力を得て、車多酒造で製造されている8種類の日本酒(吟こうぶり、古古酒吟醸、山廃吟醸、文政六年、柔、山廃純米、特醸および天)を試料として用い、センサの応答を測定した。その結果、センサがそれぞれの日本酒に対して、異なる過渡応答を示すことが明らかにできた。また、応答の違いは日本酒の微妙な成分の違いに起因したものであり、原料となるお米の種類、アルコール添加をした酒であるかどうか、あるいは、熟成の有無などに影響を受けることが分った。 (2)(1)で得られたセンサの応答をパターン認識解析することで、日本酒の種類判別が可能なセンサが実現できることを明らかにできた。 (3)人間の味覚や嗅覚では、日本酒の種類を認識することは、訓練された杜氏でもむずかしいことであり、本研究で作製されたSPRセンサは、日本酒の状態を客観的に評価できるセンサとして、今後、期待できるとともに、将来人間の感性に相当する量をセンシングできるセンサとして有望と考えられる。 今後、さらに研究を進め、感性をセンシングできるセンサシステムの構築をめざす所存である。
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Report
(2 results)
Research Products
(6 results)