Project/Area Number |
10875162
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
生物・生体工学
|
Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
中野 和典 筑波大学, 応用生物化学系, 助手 (30292519)
|
Project Period (FY) |
1999 – 2000
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1999)
|
Budget Amount *help |
¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 1999: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 1998: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
|
Keywords | Bdellovibrio / 海水脱塩膜 / 膜再生 / Vibrio / 製剤化 / 膜の再生 |
Research Abstract |
当初見込んだような実際の目詰まり海水脱塩膜を手に入れることができなかったため、予定を変更して新たなBdellovibrio菌株の分離とその製剤化を検討し、Bdellovibrioを目詰まり海水脱塩膜に適用するための準備を行い以下の結果を得た。 1.タイおよびフィリピンのエビ養殖場海水を分離源として新たにBdellovibrio菌株の単離を行った。宿主としてVibrio harveyiを含有する軟寒天上層と支持層である下層からなる重層プレートで溶菌斑を形成させたところ、タイの海水から新たなBdellovibrio菌株を単離することができた。 2.得られたBdellovibrio菌株の宿主特異性を検討する実験を行ったところ前年度取得したBdellovibrio菌株と同様にV.alginolyticus,V.angullarum,V.harveyi,V.penaeicida,V.splendidusの5種のVibrio菌株すべてに対して寄生性を持っていたが、Vibrio菌数が一万分の一以下になるのに要する時間は平均して24時間以内であり、前年度取得したBdellovibrio菌株より高速に安定してその寄生能力を再現できることが分かった。 3.新たに得たBdellovibrio菌株の製剤化を行った。栄養培地で生育する偏性寄生性Bdellovibrioは容易にその寄生性を失うため、現場で目的微生物に対して確実に機能するBdellovibrio製剤を作製するためには、Bdellovibrioが宿主菌体内に存在した状態で凍結乾燥処理することが望ましいことが分かった。そこでセルロース担体に付着させた宿主菌体内にBdellovibrioを保持させてショ糖溶液と混合して凍結乾燥処理したところ、100日間の室温保存後においてもBdellovibrio菌株の寄生能力は失われなかった。
|