Project/Area Number |
10876018
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
応用微生物学・応用生物化学
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
鈴木 徹 岐阜大学, 農学部, 助教授 (20235972)
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Project Period (FY) |
1998 – 1999
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1999)
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Budget Amount *help |
¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 1999: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
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Keywords | アルタナティブスプライシング / FGFR2 / GFP / 遺伝子クローニング / ミニジーン / 前立腺ガン / 前立腺がん |
Research Abstract |
アルタナティブスプライシングよって、エキソンのスイッチングが起ることを、容易に検出することが出来る系を構築した。線維芽細胞増殖因子(FGF)ファミリーのリセプターの一つであるFGFR2は、細胞外に、免疫グロブリン様のループ構造を2つないし3つ有する。このうち最後のループに対応するエキソンが2つ存在し、IIIb,IIIcと呼ばれる。これらのエキソンは、細胞の分化あるいはがん化の過程でスイッチングされる。すなわち、上皮系の細胞においては、IIIbタイプのスプライシングが起き、その他の細胞では、IIIcエキソンが選択される。この制御に関わる遺伝子は、これまでに発見されていない。 今回の研究では、このIIIb IIIcを含む領域をプラスミド上にクローン化したミニジーンの下流にGFPをクローン化した。また、IIIb、IIIcそれぞれに、ストップコドンを導入した変異体を構築した。これを、動物細胞に導入し、スプライシングが起きるか否かを、GFPの蛍光の発光で検出することを確認した。これらの、ミニジーンを有するプラスミドを、FGFR2IIIbを発現している比較的良性の前立腺癌細胞DT-3、および、悪性かした前立腺癌細胞AT-3に導入し、抗生物質ジェネティシンで選択することにより、パーマネントトランスフェクタントを得た。IIIbに変異を有するミニジーンは、DT-3では、蛍光を発せず、AT-3で蛍光をを発した。また、IIIcに変異を有するミニジーンは、AT-3では、蛍光を発せず、DT-3で蛍光をを発した。これらのレポーター細胞を用いることに、スプライシングの調整因子のクローニングが可能になると考えられた。
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