弱い相互作用と生理活性:ポリアミン-核酸複合体の構造
Project/Area Number |
10876026
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Bioproduction chemistry/Bioorganic chemistry
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Research Institution | Osaka University (1999) The University of Tokyo (1998) |
Principal Investigator |
村田 道雄 大阪大学, 大学院・理学研究科, 教授 (40183652)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐々木 誠 東京大学, 大学院・理学系研究科, 助手 (80235267)
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Project Period (FY) |
1998 – 1999
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1999)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 1999: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 1998: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
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Keywords | ポリアミン / 核酸 / ATP / スペルミジン / スペルミン / NMR |
Research Abstract |
ポリアミンはヌクレオチドと生体内で複合体を形成することによって、細胞生理に影響を及ぼしていると考えられているが、その複合体構造の詳細は不明である。われわれは、ポイアミンのNMR上等価なメチレン水素シグナルを分離することによって配座解析を行うことを目指しており、昨年、アミノ側鎖が短いスペルミジン誘導体がATPと複合体を形成することによって、分子中央付近の立体配座が変化することを報告したが、ATPとの親和性が不充分なために詳細なデータを得ることができなかった。今回は、アミノ基の数がより多く、さらに強くATPと結合すると期待されるスペルミンのモデル化合物を調整した。。 NMRデータ解析の容易なメソ体スペルミンモデルとして6,8-ジメチルノルスペルミンの調整を試みた。アセチルアセトンと尿素から調整したピリミジン誘導体を水素添加・加水分解して得た2,4-ペンタンジアミンはメソ体のみを与えた。これをアミノプロピル化してモデル化合物を得た。この化合物は、^1H-NMRスペクトルにおいてメチレン水素シグナルの分離がC4-C10について認められ、分子中央付近の配座解析は可能であると考えられた。ATPとの複合体についてNMRデータを集積しており、研究終了の時点では、立体配座に関する知見が得られる予定である。
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Report
(2 results)
Research Products
(2 results)