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持続的嗅覚刺激が大脳辺縁系に及ぼす影響に関する機能形態学的研究

Research Project

Project/Area Number 10876065
Research Category

Grant-in-Aid for Exploratory Research

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field Basic veterinary science/Basic zootechnical science
Research InstitutionKitasato University

Principal Investigator

和栗 秀一  北里大学, 獣医畜産学部, 教授 (50050406)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 斎藤 徹  日本獣医畜産大学, 獣医学部, 助教授 (70211258)
渡辺 清隆  北里大学, 獣医畜産学部, 助教授 (50158622)
谷口 和美  北里大学, 獣医畜産学部, 講師 (00171843)
Project Period (FY) 1998
Project Status Completed (Fiscal Year 1998)
Budget Amount *help
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 1998: ¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Keywords嗅覚 / 持続的刺激 / 大脳辺縁系 / レクチン組織化学 / フェロモン / 硫酸亜鉛 / 嗅上皮破壊
Research Abstract

匂いは様々な情報を動物にもたらし、この刺激を受けとるいわゆる嗅脳と呼ばれる領域と、これと密接な関係をもつ大脳辺縁系の発達とを促してきた。一般に、動物は匂いに慣れやすく、同一の嗅覚刺激が継続すると、それに感じなくなるという。このためこれまでの研究は、短時間一過性の刺激に対する応答を見るものが大部分であった。そこで本研究は、持続的に嗅覚刺激を与え、これを長期間継続することにより、特に情動脳とも呼ばれる大脳辺縁系にいかなる影響が及ぼされるのかを解明することを目的として、以下の2種類の実験をおこなった。
実験1:持続的単一刺激継続実験;
材料として、若齢期のウィスター系雄ラットを用いた。これらのラットを離乳直後から性成熟に達するまで、敷きわらの一部に発情期の雌の尿がしみこんだ敷きわらを混入させることにより、尿中に含まれるフェロモンを常に吸引しつつ成長するようにさせた。これらのラットは、成熟後その性行動を動物行動学的に観察した。その後安楽死せしめ、大脳辺縁系を含む脳組織を剖出し、組織学的検索ならびにレクチン組織化学的検索に供した。
実験2:嗅覚刺激除去実験;
持続的刺激の結果、匂いに慣れてこれを感じなくなることから、持続刺激は逆に無刺激に通じるものがあるかもしれない、という考えのもとに、嗅覚を感じなくする実験を行った。ラット鼻腔内に1%硫酸亜鉛を噴霧することにより、嗅上皮を破壊し、その後、実験1と同一の観察をおこなった。
その結果、実験1に関しては、対照群と比較して、有意な差を認めなかった。実験1の結果については、刺激の与え方が不十分であった可能性も考えられた。実験2に関しては、術後肺炎を併発して死亡するラットが相次ぎ、生存したラットが少数しか得られず、特徴的な形態も見られなかった。こめため、今後さらに嗅上皮破壊方法を改善し、観察をすすめる必要があると考えられた。

Report

(1 results)
  • 1998 Annual Research Report

URL: 

Published: 1998-04-01   Modified: 2016-04-21  

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