Project/Area Number |
10877005
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
General physiology
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
丸山 芳夫 東北大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (00133942)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福士 靖江 東北大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (20125644)
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Project Period (FY) |
1998 – 1999
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1999)
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Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 1999: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1998: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | 膵腺腺房細胞 / オイルスキン法 / 小胞体 / 核 / K_+チャネル / 肝細胞 / Cl-チャネル / パッチクランプ法 / オイルスキン / フシファーイエロー / 膵腺房細胞 |
Research Abstract |
I)膵腺腺房細胞にオイルスキン操作を施し、親水性蛍光試薬(ルシファーイエロー)を与えると、10分の経過で標本はほぼ均等に染色される。スキン後、オイル層存在下、進展は1〜2分の経過を経て完成する。水系とオイル系の力学的バランスにより、ほぼ同心円状の標本が得られる。この状態で、親水性蛍光試薬(Lucifer Yellow)を標本に与えると、核が明瞭に染色され、その周りに非染色領域をもつ像が得られる。この非染色領域は小胞体と推測される。細胞質はまばらに染色され、膵腺腺房細胞に特有のチモーゲン顆粒は消失している。このように、標本は細胞膜を持たず、細胞質と核内との交通を保ち、その周りに管腔空間(小胞体)を有している。オイルを除去し、水系のみにて進展をみると、1〜2時間の経過で、小胞体空間の進展膨潤による不定の膜膨潤あるいはブレッブの形成進展がある。これらの基本的知見をふまえ、次の実験系の確立を目指した。パッチクランプ法を適用し、核と小胞体膜が区別されることから部位をある程度特定しつつ、小胞体膜上のイオンチャネルを見いだすことである。従来、小胞体膜上のチャネルは、カエル卵細胞を除いて、核標本に付着する小胞体膜でのみ行われていた。ほ乳類体細胞系での小胞体膜チャネルでは、筆者によるK_+チャンルの同定のほかに報告がない。しかし、Ca2_+シグナルを検討する場合、この核周囲小胞体膜のみの情報では不十分である。スキン法による本標本は、その保持しうる小胞体膜の大きさから他の小胞体特殊部位を含み、シグナルに直接関わる小胞体膜機能の解析に供することができる。II)いっぽう、肝細胞の小胞体膜は大部分滑面であるとされ、膵腺腺房細胞のそれと異なる。オイルスキン法を適用し、パッチクランプ法により、600pSほどのCl-チャネルが肝小胞体膜に存在することが確かめられた。
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Report
(2 results)
Research Products
(2 results)