Project/Area Number |
10877007
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
General physiology
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
紅 江 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (60296720)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
新倉 貴子 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (10301491)
神山 圭介 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (30296553)
西本 育夫 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (80180652)
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Project Period (FY) |
1998
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1998)
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Keywords | 神経変性疾患 / アルツハイマー病 / アミロイド前駆体蛋白 / 神経細胞死 |
Research Abstract |
研究計画に沿って、まず野生型APP695を強発現した神経細胞株F11/APPを樹立し、これに刺激性の抗APP抗体を用いた際に惹起される生化学的、生物学的出力を解析した。F11/APP株は、神経細胞株F11/に、野生型APP695とpuromycin耐性遺伝子を共発現した後、puromycinにより選択し、得られたコロニーから野生型APP695を安定的に強発現するF11細胞を、APPに対するウエスタンプロットを指標として樹立した。このF11/APP細胞に刺激性抗APPモノクローナル抗体を処理し、細胞死の誘導を経時的にモニターした。また、細胞死シグナルに関係すると考えられるJNK、Poly-ADP-ribose polymeraseおよび各種カスパーゼ(1-10)の活性化について検討した。一方、これと平行して、家族性アルツハイマー病に関連するバリン642変異型APPの遺伝子導入の結果生じる培養神経細胞の異常が、強発現の結果ではなく、APP変異体の発現が単一アレル由来であるヒト家族性ア病患者の病態生理を説明できるものであるか否かに関する解析を行った。これは家族性ア病APP変異体をエクダイソン誘導性に発現する神経細胞株の作成による。まず、RXR遺伝子を強発現したF11細胞を作成した後、さらにHA標識付きバリン642イソロイシンAPP変異体、ないしは陰性コントロールとしてHA標識付きバリン642イソロイシンAPP変異体の第657-676残基を欠除した二重変異体を、エクダイソン(Muresterone)反応性エレメントのコントロール下に駆動される発現ユニット下流に組み込んだ上、安定的に導入した。選別マーカーでの選択の後、エクダイソン反応性に上記,APP変異体を発現するクローンを、抗HA抗体による導入APP変異体特異的なウエスタンプロットを指標に樹立した。目下、この家族性アルツハイマー病変異APP誘導性発現細胞株を用いて各種解析を遂行中である。
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