尿素サイクル酵素の組織化(channeling)に関する蛋白質の発見を目指して
Project/Area Number |
10877020
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
General medical chemistry
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
佐伯 武頼 鹿児島大学, 医学部, 教授 (10056070)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小林 圭子 鹿児島大学, 医学部, 助教授 (70108869)
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Project Period (FY) |
1998 – 1999
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1999)
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Budget Amount *help |
¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
Fiscal Year 1999: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 1998: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
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Keywords | 尿素サイクル / 組織化 / チャネリング / シトルリン血症 / シトリン / argininosuccinate synthetase / Urea cycle / channeling / citrullinemia / yeast two hybrid |
Research Abstract |
細胞外から投与した尿素サイクルの中間体よりも細胞内に存在する中間体が優先的に使用されることから、尿素サイクル酵素は組織化されており、基質が所謂channelingによって効率よく利用されているとされている。その証拠を得、関与するタンパク質を得ることを本研究の目的とした。この2年間に、尿素サイクル酵素であるargininosuccinate synthetase(ASS)蛋白質の肝臓特異的減少を伴う疾患である成人発症II型シトルリン血症の病因遺伝子が何らかの役割を果たす可能性を考え、homozygosity mappingとpositional cloningによって病因遺伝子の同定を試み、mitochondria局在のcitrinと名付けたタンパク質をコードする遺伝子に変異を発見した。CitrinはGEPとのfusion proteinとして細胞に発現させ、その細胞内局在がミトコンドリアにあることを確認した。また、抗体を用いた実験から、ASSとcitrinはいずれも肝細胞に局在することを確認した。現在直接相互作用するタンパク質の検索をyeast two hybird解析法で解析しているが、まだ適切な候補者を見い出し得ていない。また、ASSと次のステップを触媒する酵素であるargininosuccinate lyase(ASL)の間にはyeast two hybird system及び表面プラズモン共鳴装置でも直接の相互作用を発見できなかった。Citrin欠損によってASSが減少することからcitrinは何らかの機構でASSの安定性に関与することは明らかで、本新規タンパク質の機能を明らかにすることによって尿素サイクルの組織化の実体が明らかになるものと考える。
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Report
(2 results)
Research Products
(8 results)