Project/Area Number |
10877034
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Human pathology
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
米澤 傑 鹿児島大学, 医学部, 助教授 (10175002)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松下 能文 鹿児島大学, 医学部, 助手 (90244227)
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Project Period (FY) |
1998
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1998)
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Budget Amount *help |
¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
Fiscal Year 1998: ¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
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Keywords | 膵癌 / 肝内胆管癌 / 胃癌 / 食道癌 / MUC1ムチン / MUC2ムチン / シアル酸 / 癌患者の予後 |
Research Abstract |
(1) 膵と肝内胆管の膨脹性発育腫瘍でも、その経過のうちに浸潤性増殖を始める症例においては、浸潤性発育部位で、予後不良因子の膜結合型MUC1ムチンが発現し、腫瘍の進行促進にかかわっている可能性を見い出した。 (2) 膨張性発育をする「粘液産生性膵腫瘍」において腫瘍の進行阻止に関連するMUC5ACとMUC2の遺伝子発現を検索した。膵管内乳頭腫瘍のうち、腸絨毛腺腫に似たVillous dark cell typeではMUC5AC(+)・MUC2(+)、胃表層粘液細胞に似たPapillary clear cell typeと好酸性細胞からなるCompact cell typeの大多数ではMUC5AC(+)・MUC2(-)であった。一方、乳頭状発育の著明でないDuct-ectatic type mucinous cystadenomaではMUC5AC(+)・MUC2(-)であり、腫瘍の進行阻止に関連するムチンの発現も組織亜型により異なっていることが明らかとなった。 (3) 膵と肝内胆管の浸潤性癌と膨張性癌においてシアリダーゼ処理によるコア蛋白と糖鎖の結合状況を検討する研究を行い、浸潤性癌の進行に特徴的なMUC1ムチンではシアル酸エピトープが重要であることを明らかにした。 (4) ヒト胃癌において、糖鎖の結合状況の異なる種々のMUC1ムチンと、MUC2ムチンの発現を検索したところ、MUC1ムチンの糖鎖の結合状況に関係なく、MUCl(+)・MUC2(-)のグループが最も予後が悪く、MUC1(-)・MUC2(+)のグループが最も予後が良いことが明らかとなり、胃癌においてもMUC1は進行促進にかかわりMUC2は進行阻止にかかわっている可能性が示された。 (5) ヒト食道癌において、シアル酸の結合したMUC1ムチンの陽性群は陰性群に較べて明らかに予後が悪かったが、MUC1ムチンコア蛋白の陽性群と陰性群の間には予後の差がなく、食道癌の進行にはシアル酸の結合したMUC1ムチンの発現が深くかかわっていることが明らかとなった。 (6) 癌周囲の間質反応については、大腸腺腫ならびに腺腫併存大腸癌におけるpericryptal fibroblast sheathの存在形式と細胞増殖因子(Ki-67)の関連性を検討し、大腸でのadenoma-carcinoma sequenceにおける腫瘍の進展とpericryptal fibroblast sheathの減少に密接な関連性があることを明らかにした。
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