Project/Area Number |
10877081
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
内科学一般
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
尾崎 承一 京都大学, 大学院・医学研究科, 講師 (00231233)
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Project Period (FY) |
1998 – 1999
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1999)
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Budget Amount *help |
¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 1999: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
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Keywords | 慢性関節リウマチ / 滑膜増殖 / サブトラクション / cDNA-RDA / PCR / 変形性関節症 / テスター / ドライバー / cDNA・RDA |
Research Abstract |
慢性関節リウマチ(RA)は、慢性破壊性増殖性滑膜炎を特徴とする自己免疫疾患であり、その滑膜増殖機序の全貌を解明しこれを制御することはRAの診断・治療法を確立する上で重要である。本研究はRAの病変局所で半自立的に増殖する滑膜に疾患特異的に発現している新規の蛋白を同定することを目的に、cDNA-RDA法というサブトラクション法を用いたものである。 Cdna-RDA法はサブトラクテイブハイブリダイゼーションとPCR法を基盤として、一方のCdna群(テスター側)に存在し、他方(ドライバー側)にないCdna断片を動的に効率よく濃縮する手法である。本研究は、テスター側をRA滑膜・ドライバー側を非増殖性滑膜炎の代表である変形性関節症とすることによりRA滑膜に特異的に発現するCdna断片をクローニング・解析し、滑膜増殖機構を解明する計画である。本年度までに以下の研究を進めた。 1)抗CD3抗体で活性化したCD4+T細胞クローンと無刺激の同細胞との間でCdna-RDA法を行ないcDNA断片をクローニング、48クローンを得た。このうち20クローンは続くNothern Blottingでその発現特異性を確認できた。これらのシークエンスにより、18クローンは近年Fas Ligandの発現誘導に関与することがあきらかとなった蛋白nur77であった。以上、本手法は発現に差のある蛋白を効果的にクローニングしうることを確認した。 2)RA患者の手術(滑膜切除術および人工関節置換術)時に得られた滑膜組織からmRNAを採取しcDNAを作成、テスターのソースとした。変形性関節症の手術時に得られた滑膜組織から同様にドライバーのソースを得た。HLA蛋白などの濃縮をさけるため、それぞれ複数の患者のcDNAを混合したものからテスター・ドライバーを作成してcDNA-RDA法を施工し、クローニングを進める予定である。
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