摘出組織を用いた大脳皮質形成障害のてんかん源性の解明
Project/Area Number |
10877122
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Pediatrics
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
萩野 和裕 東北大学, 医学部附属病院, 講師 (00208414)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大浦 敏博 東北大学, 医学部, 助教授 (10176828)
宗形 光敏 東北大学, 医学部付属病院, 医員
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Project Period (FY) |
1998
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1998)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 1998: ¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
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Keywords | 大脳皮質形成障害 / スライスパッチクランプ / てんかん |
Research Abstract |
本年度はまず、ラット脳より神経細胞を取り出し、ニスタチン穿孔パッチクランプ法を適用しイオン電流を計測する条件を決定し、成果を得た(M.Munakata et al.Characterization of electrogenic Na/K pump in rat neostriatal neuorons.Brain Research,1998,800,282-293)。しかしながら、実際のヒト切除脳標本では、未だ安定した記録をとるには至っていない。原因としては、切除のために血管が結紮されてから、実際のスライスが切り出されるまでの虚血状態が長いことが挙げられる。今後、手術の術者とこの点を検討して、より良い状態のスライスを得る手段を講じたい。 ヒト切除脳の周辺正常組織と形成異常組織にわけてホモゲナイズし電気泳動後,ニトロセルロース膜にブロットした。その後患者血清(1:1000)を用いて免疫染色をした。2次抗体には抗人IgG抗体を使用した。これは患者血清中の自己抗体が形成異常組織のてんかん源性獲得に何らかの関与があるかを検討したものであるが、現在までのところ周辺正常組織と形成異常組織の間での自己抗体のバンドのパターンに違いは見られていない。今後IgM抗体についても同様の検索を予定している。また周辺正常組織とはいっても完全な正常とは限らないため、池の正常脳を検討することにした。また形成異常組織をホモゲナイズして組織中のメラトニンをradioimmunoassayにて定量することを考案し、現在準備中である。メラトニンはけいれんにたいし抑制的に作用することがin vitroで明らかになってきているが、ヒトのてんかん脳組織での作用は不明であるため今後検討することにしている。
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Report
(1 results)
Research Products
(4 results)