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マウス胎児脳の発達に対するTNF-αの影響-精神分裂病の病因論としての神経発達障害仮説の検証-

Research Project

Project/Area Number 10877148
Research Category

Grant-in-Aid for Exploratory Research

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field Psychiatric science
Research InstitutionHokkaido University

Principal Investigator

小山 司  北海道大学, 医学部, 教授 (10113557)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 久住 一郎  北海道大学, 医学部・附属病院, 講師 (30250426)
Project Period (FY) 1998 – 1999
Project Status Completed (Fiscal Year 1999)
Budget Amount *help
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1999: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 1998: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
KeywordsTNF-α / 胎児 / ラット / 行動観察 / 情動 / 強制水泳 / 学習 / 空間認知
Research Abstract

胎児にたいするTNF-αの影響を調べるために、妊娠2日目より出産まで毎日、体重1kgあたり1μgのTNF-αをラットに腹空内投与した。この母ラットより生まれた仔ラットが、3週齢に達した時点で行動観察を行った。オープンフィールドテストとして歩行、毛繕い、立ち上がりについてはそれぞれ有意差は認められなかったが歩行と立ち上がりについてはTNF-α投与群が、また毛繕いについてはTNF-α非投与群がその回数が多く認められた。学習能力や空間認知能力を調べるための強制水泳実験では、有意差は認められなかったがTNF-α投与群では水中の到達目標に達するまでにより多くの時間を必要とする傾向が認められた。
TNF-α投与群 TNF-α非投与群
歩行(回/10分) 77.4±30.3 61.2±23.6
毛繕い(回/10分) 3.3±1.1 5.2±1.5
立ち上がり(回/10分) 19.1±10.2 15.6±5.0
強制水泳試験(秒)
1回目 7.3±3.1 5.7±2.2
2回目 6.7±3.9 4.1±3.3
3回目 4.5±2.7 2.3±0.6
これらの結果よりTNF-αの胎児への投与が情動性を不安定とし、学習能力を低下させる傾向があることが示唆された。更に行動観察を詳細に行い、これらの結果を確認する必要があるものと思われる。また実験動物より採取した大脳組織切片を、アポトーシスの検索などの組織学的な解析をすることにより、胎児期におけるTNF-α投与の中枢神経発達への影響の有無についても今後検討を加える必要があるものと思われた。

Report

(2 results)
  • 1999 Annual Research Report
  • 1998 Annual Research Report

URL: 

Published: 1998-04-01   Modified: 2016-04-21  

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