Project/Area Number |
10877154
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Hematology
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
三谷 絹子 東京大学, 医学部・附属病院, 助手 (50251244)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小川 誠司 東京大学, 医学部・附属病院, 助手 (60292900)
千葉 滋 東京大学, 医学部・附属病院, 助手 (60212049)
平井 久丸 東京大学, 医学部・附属病院, 助教授 (90181130)
本田 浩章 東京大学, 医学部・附属病院, 助手 (40245064)
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Project Period (FY) |
1998 – 1999
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1999)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1999: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 1998: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
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Keywords | 転写因子 / 白血病 / RNAポリメラーゼII伸長因子 / MEN / MLL / t(11;19) / ノックアウト / ノックイン |
Research Abstract |
ヒト白血病関連基本転写因子MEN(RNAポリメラーゼII伸長因子)の生物学的機能を解析する目的でノックアウトマウスを作製した。129SVマウスのゲノムライブラリーを、ヒトMEN遺伝子をプローブとしてスクリーニングし、マウス遺伝子を得た。マウス遺伝子の第1エクソンの中にネオマイシン耐性遺伝子を挿入し、さらに、DTA遺伝子をマウスゲノムに結合させてMENノックアウトベクターを完成させた。ES細胞に導入し、これらのDNAを抽出した。相同組み換え領域より5'側及び3'側のゲノムプローブ及びneo遺伝子プローブを用いてサザン解析を行うことにより、2クローン(#209と#242)の相同組み換え体を選別し得た。モルラ凝集法により各クローンから2匹ずつのキメラオスマウスを得ることに成功した。キメラ率は、clone #209-1が90%、#209-2が95%、#242-1が90%、#242-2が15%であった。#209-2のオスからのみ交配によりヘテロマウスを得ることが出来た。ヘテロマウスは誕生し、正常な発育を遂げた。さらに、ヘテロマウスの交配によりホモマウスを作製したところ、ホモマウスは胎生致死であることが判明した。ホモマウスは着床は果たすものの、day8.5までに死亡し完全に吸収されていた。白血病関連基本転写因子MENの転写伸長活性には他の転写伸長因子との機能的重複がなく、マウスの発生の初期に重要な役割を果たすことが明らかになった。 一方、ヒト白血病モデルマウスを作製する目的で、t(11;19)の原因遺伝子MLL/MENのノックインマウスを作製している。現在、ノックインベクターをエレクトロポレーションによりES細胞に導入し、相同組み換え体選別に成功している。今後、得られたクローンをマウス受精卵のblastocystにinjectionし、キメラマウスを得、白血病発症の有無を観察する予定である。
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