GFPトランスジェニックマウスからの細胞移植による造血動態の解析
Project/Area Number |
10877160
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Hematology
|
Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
須田 年生 熊本大学, 医学部, 教授 (60118453)
|
Project Period (FY) |
1998
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1998)
|
Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1998: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
|
Keywords | GFPトランスジェニックマウス / 造血動態 / AGM領域 / 造血幹細胞 / OP9 ストロマ細胞 / 血管内皮細胞 / 脾コロニー / PECAM-1 |
Research Abstract |
我が国で開発されたGFPトランスジェニックマウスを用いて造血動態の解析を行い、以下の成果を収めた。 1) 胎生9.5日のGFPトランスジェニックマウス胎児Aorta/Gonad/Mesonephros(AGM)領域の細胞、および成体骨髄細胞から、FACSを用いて、造血幹細胞分画を分離し、OP9ストロマ細胞との共培養をおこなった。AGM由来の細胞とその支持細胞であるOP9とが、GFPを蛍光励起することにより、容易に区別できた。血液細胞と血管内皮細胞の分化をrealtimeでモニターしたところ、培養7日目より、AGMおよび骨髄の造血幹細胞分画から血管内皮細胞の分化が認められ、血管網の形成が観察された。 2) GFPトランスジェニックマウスの成体骨髄から、造血幹細胞を分離し、致死量放射線照射した野生型マウスに移植し、これらの幹細胞/前駆細胞の分化を蛍光で追跡した。この結果、移植8日目および12日に形成される造血細胞の脾コロニーのなかに、GFP陽性の血管内皮細胞が観察された。さらに、脾細胞の内GFP陽性細胞の分画に、PECAM-1陽性細胞が存在することを確認した。以上、GFPトランスジェニックマウスを用いた解析により、造血細胞と血管内皮細胞の両方向への分化をin vitro,in vivoで明らかにすることができ、今後、2種の細胞系統への分岐機構を解析することが可能となった。
|
Report
(1 results)
Research Products
(1 results)