Project/Area Number |
10877172
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Endocrinology
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Research Institution | 宮崎医科大学 |
Principal Investigator |
北村 和雄 宮崎医科大学, 医学部, 講師 (50204912)
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Project Period (FY) |
1998 – 1999
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1999)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 1999: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 1998: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | アドレノメデュリン / PAMP / 生理活性ペプチド / ANP / BNP / CNP / ラジオイムノアッセイ / 血小板cAMP増加作用 / 受容体 / 循環調節因子 / 血管作動性ペプチド / C末端アミド化 |
Research Abstract |
心房性ナトリウム利尿ペプチド(ANP)の発見に引き続き、BNPやCNPなどのアイソペプチドが発見されたように多くの生理活性ペプチドにはいくつかのアイソペプチドの存在することが知られている。我々が発見した新しい降圧ペプチドの"アドレノメデュリン(AM)"や"PAMP"もアイソペプチドが存在する可能性が高い。本研究では、AMやPAMPのアイソペプチドの系統的検索を行い、さらなる新規生理活性ペプチドの発見を目指している。 AMの降圧活性に必須であるAMのリング構造やC末アミド構造を認識する各種のラジオイムノアッセイ(RIA)およびPAMPの生理活性に必要なC末近傍のRlAを確立し、RIAとHPLCを用いて、ブタ副腎髄質ペプチド分画の、免疫活性の定性を行った。ブタおよびウシ副腎髄質には今までに知られていた20個のアミノ酸よりなるPAMP[1-20]以外に別の免疫活性が認められ、この免疫活性を単離構造決定し、降圧活性を有したPAMP[9-20](PAMP-12)であることを明らかにした。PAMPの生合成機序として、生体内ではPAMP[1-20]以外にPAMP[9-20]が新たな降圧ペプチドとレて生合成されていることが示唆され興味深い。また、AMの降圧活性にはAMのリング構造とC末のアミド構造の両者が必須である。本研究ではAMのリング構造を認識するRIAを確立し、分子型の定性を行い、ウシ副腎髄質よりAM(11-26)を内在性の昇圧ペプチドとして同定した。AM前駆体またはAMより生合成される内在性のペプチドとしてAM(11-26)をウシ副腎髄質より単離・同定した。AM(11-26)は強力な昇圧活性を示し、生体内で循環調節に関与している可能性が示唆された。 さらに、現在はAMを発見したアッセイ法(血小板cAMP増加作用)を用い、検討を進めており、ブタ心房や脳には既知のペプチドの溶出する位置とは異なる位置に多くの活性が認められ、現在順次単離・構造解析中である。今後AMとPAMPに続く新しい生理活性ペプチドの発見が期待される。
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Report
(2 results)
Research Products
(16 results)