脂肪酸結合蛋白を介した神経系細胞の細胞周期制御脳腫瘍治療応用への可能性の追求
Project/Area Number |
10877210
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Cerebral neurosurgery
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
近藤 尚武 東北大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (20004723)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉本 高志 東北大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (50091765)
大和田 祐二 東北大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (20292211)
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Project Period (FY) |
1998 – 1999
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1999)
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Budget Amount *help |
¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Fiscal Year 1999: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 1998: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | FABP / 遺伝子欠損マウス / 分裂・分化制御 / 代償的発現誘導 / 2重欠損マウス / 脂肪酸結合蛋白 / グリオーマ / アストロサイト / 遺伝子発現 / ジーンノックアウトマウス / 遺伝子導入 |
Research Abstract |
アラキドン酸やドコサヘキサエン酸などの長鎖脂肪酸は、神経系細胞の分裂・分化制御因子として知られている。本研究期間で我々は、長鎖脂肪酸の細胞内キャリアーである脂肪酸結合蛋白(FABP)の神経系細胞の分裂および形態形成に関する生体機能を明確にするために以下の実験を施行した。 <実験> 1)皮膚型FABP遺伝子欠損マウスを作製し神経系の発達異常の有無を、主に形態学的手法を用いて検討した。 2)脳型FABP遺伝子欠損マウスの作製に着手した。 <結果と進行状況> 1)皮膚型FABP遺伝子欠損マウスは正常に発育し、神経系の形成異常などはこれまでのところ観察されていない。 2)皮膚型FABP遺伝子欠損マウスでは、一部の神経細胞において、心臓型FABPの代償的な蛋白発現誘導が観察された。 3)脳型FABP遺伝子欠損マウスの作製は、現在ES細胞の選択を終了し、キメラマウスの作製を行っている。 <総括> 遺伝子欠損マウスの解析結果は、FABPの複数のアイソフォームが神経系細胞の分裂・分化プロセスにおいて互いに代償的機能を果たす事実を示唆している。
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Report
(2 results)
Research Products
(14 results)