雄性副性器におけるエストロジェンレセプターα・β調整機構の研究
Project/Area Number |
10877248
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Urology
|
Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
山中 英寿 群馬大学, 医学部, 教授 (70110393)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
湯浅 久子 群馬大学, 医学部, 助手 (50240148)
深堀 能立 群馬大学, 医学部, 講師 (90199167)
|
Project Period (FY) |
1998 – 1999
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1999)
|
Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1999: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 1998: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
|
Keywords | エストロジェン / エストロジェンレセプター / 精嚢 / ERα / ERβ / アンドロジェン / 前立腺 / 副性器 / エストロジエン / アンドロジエン / AR |
Research Abstract |
我々は雄性副性器のエストロジェン反応特性の違いを幼弱去勢ラットを用いて形態学的観察で明らかにした。近年エストロジェンレセプター(ER)αに加えβが新たに発見され雄性副性器でのエストロジェン作用機序解明に新局面を迎えた。そこで我々は当該年度内に実験モデル精嚢および前立腺を用いて検討を行った。さらに成熟ラット前立腺の去勢・アンドロジェン反応特性をERで検討を行った。 1)幼弱去勢ラットでの検討 (1)精嚢におけるERαmRNA発現の検討:オリゴプローブを作製しRapid In situ hybridization法で検討した。ERαmRNAは去勢でも有意に発現が観察された。エストロジェン投与により上皮、特に間質に顕著に発現し投与後約48時間をピークに7日には発現は減少した。 (2)精嚢におけるERβmRNA発現の検討:ERβmRNAは去勢では発現は全く観察されない。投与後3日、上皮細胞に顕著に発現し7日には全く消失した。 (3)これらの結果は前年度報告したreal-time PCR法による発現の定量分析にほぼ相関した。 2)成熟ラットでの検討(AUA発表,2000.5) (1)去勢における前立腺のERβmRNA発現の検討:real-time PCR法で、去勢後12時間でERβmRNA発現は減少はじめ48時間で正常の3、7%に減少した。 (2)去勢後7日より2日テストステロン投与における前立腺のERβmRNA発現の検討:投与後6時間からERβmRNAは反応が観察され12時間で4〜5倍になった。 (3)これらの結果は上皮細胞に観察されるERβの免疫組織学的結果を裏付け、ERβのアンドロジェン依存性を示唆した。
|
Report
(2 results)
Research Products
(11 results)