移植における抗原修飾に基づく免疫寛容誘導についての分子生物学的検討
Project/Area Number |
10877252
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Urology
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Research Institution | Kinki University |
Principal Investigator |
西岡 伯 近畿大学, 医学部・附属病院, 講師 (50211454)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
永野 哲郎 近畿大学, 医学部, 講師 (90268433)
原 靖 近畿大学, 医学部, 講師 (70298909)
今西 正昭 近畿大学, 医学部, 助手 (00232611)
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Project Period (FY) |
1998 – 2000
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2000)
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Budget Amount *help |
¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 2000: ¥300,000 (Direct Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 1999: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | 腎移植 / 免疫寛容 / ECDI / 化学修飾 |
Research Abstract |
Ethylcarbodiimide(ECDI)によって化学修飾したドナー脾細胞を移植前に投与することによって,full-allogenicのラット心及び腎移植の系において、ドナー特異的免疫低応答性が誘導されることを基盤とし、本研究補助による検討では、この免疫低応答性の機序を解明する目的で、グラフトにおける浸潤細胞の性質を免疫組織学的及び分子生物学的に評価した結果以下の知見を得た。 1.免疫低応答性が誘導されたグラフトでは、拒絶されたグラフトと比較してCD-4陽性細胞の浸潤が抑制されていた。 2.免疫低応答性が誘導されたグラフトにおける浸潤細胞のcytokine gene expressionを検討したところ、IL-2、IFN-γは拒絶グラフトと比較し抑制されていた。従ってTH1の局所浸潤の抑制が、この免疫低応答性誘導のひとつの機序であることが明らかとなった。 3.さらに前述の方法によって、IL-4、IL-10は免疫低応答性を獲得したグラフトで増強される傾向を認めた。そのことから、この免疫低応答性の維持機構にTH2優位のT cellの関与が示唆された。
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Report
(3 results)
Research Products
(1 results)