ゲノム不安定性を標的とした婦人科腫瘍の悪性度の検定法の確立
Project/Area Number |
10877254
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Obstetrics and gynecology
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
二階堂 敏雄 信州大学, 医学部・附属病院, 講師 (50180568)
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Project Period (FY) |
1998 – 1999
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1999)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1999: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1998: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 婦人科腫瘍 / 子宮筋腫 / 子宮平滑筋肉腫 / ゲノム不安定性 / 腫瘍抑制遺伝子 / Microsatellite Instability / LOH / 病理学的診断 / 良性腫瘍 / 悪性腫瘍 |
Research Abstract |
本年度は、子宮平滑筋肉腫において9種類の腫瘍抑制遺伝子のLOHとMSIの有無を正常子宮平滑筋と比較することによって、子宮平滑筋肉腫の腫瘍性格を明らかにすることを目的とした。5例の子宮筋腫及び10例の子宮平滑筋肉腫とそれらに伴う正常子宮平滑筋層のパラフン包埋切片からそれぞれのDNAを抽出し、9種類の腫瘍抑制遺伝子の蛍光プライマーを用いてPCR法で増幅、日立自動DNAシーケンサーを用いて、9種類の腫瘍抑制遺伝子のLOH及びMSIの有無を解析した。その結果、5例の子宮筋腫では9種類の腫瘍抑制遺伝子のMSIは全く検出されなかった。一方、10例の子宮平滑筋肉腫は全例に少なくとも9種類の腫瘍抑制遺伝子うち1個所以上のMSIもしくはLOHが検出された。特にD14S267,p16,RBIにおいてはMSIが40%認められ、その他の領域では10-20%のMSI或いはLOHが認められた。MSIが頻度の高い陽性症例と臨床病理学的所見との相関を見ると、MSI陽性子宮平滑筋肉腫では核分裂が多く、予後が悪いことが判明した。これらの結果より、子宮平滑筋肉腫に少なくとも1個所以上のMSIもしくはLOHが検出され、またMSIあるいはLOHが高頻度の症例では細胞の核分裂が多いなど、相関が認められたことより、腫瘍抑制遺伝子のMSI及びLOHは子宮平滑筋肉腫の発生や増大に関与する可能が推測された。更に、これらの腫瘍抑制遺伝子のMSI及びLOHは子宮平滑筋肉腫の診断に使える可能性が示唆された。
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Report
(2 results)
Research Products
(6 results)