鼻粘膜薬物吸収におけるトランスポーターの役割に関する研究
Project/Area Number |
10877268
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Otorhinolaryngology
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Research Institution | Kyorin University |
Principal Investigator |
長谷川 誠 杏林大学, 医学部, 教授 (70014107)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
関根 孝司 杏林大学, 医学部, 助手 (50255402)
細山田 真 杏林大学, 医学部, 助手 (00291659)
遠藤 仁 杏林大学, 医学部, 教授 (20101115)
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Project Period (FY) |
1998 – 1999
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1999)
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Budget Amount *help |
¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 1999: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Keywords | トランスポーター / 鼻粘膜 / LAT1 / LAT2 / OAT1 / OAT3 / OAT4 / 多選択性有機アニオントランスポーター / モノカルボン酸トランスポーター / human OAT1 |
Research Abstract |
平成11年度においては、ヒト下甲介鼻粘膜におけるトランスポーターの局在について検討した。検討したトランスポーターはL-typeアミノ酸トランスポーター1及び2(LAT1,LAT2)、4F2hcと有機陰イオントランスポーター1、3、4(OAT1,3,4)である。 それぞれのトランスポーターについて抗体を作成し、抗体に色素を標識して組織化学的に観察した。その結果、鼻粘膜における最も特異的な所見は鼻腺に認められた。 LAT1はductに明瞭に認められたが、serous typeの腺細胞にはわずかに、mucous typeの腺にはほとんど認めることはできなかった。一方、LAT2はduct及びいずれの腺細胞にも認められなかった。4F2hcの分布はLAT1の分布とほぼ一致していた。L-typeアミノ酸トランスポーターについては、4F2hcと結びついてはじめて機能が発現することが過去の研究で明らかになっており、この結果はLAT1及びLAT2の局所が鼻腺組織において意味を持つものであることが強く示唆している。 OAT1については、ductには認められず、serous typeの腺組織にのみdiffuseに認められた。OAT3,OAT4については、鼻腺には認められなかった。
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)