ウォータージェットを歯牙および歯科材料の研削・研磨に応用するための基礎的研究
Project/Area Number |
10877316
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
補綴理工系歯学
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
蟹江 隆人 鹿児島大学, 歯学部, 助手 (70152791)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井上 勝一郎 鹿児島大学, 歯学部, 教授 (30047790)
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Project Period (FY) |
1998 – 1999
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1999)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 1999: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 1998: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
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Keywords | ウォータージェット / 切削加工 / エナメル質 / 象牙質 / コンポジットレジン / 歯科用セメント / water jet / 歯科用石こう / 水圧 / 研削 |
Research Abstract |
本研究では、ウォータージェットをう触部除去と歯科用セメント及びコンポジットレジンの削除に応用するための可能性について検討するために、小型ウォータージェット切断加工機を利用し、歯牙と歯科用セメント及びコンポジットレジンに高速力を噴射し、高速水によってできた各材料表面のくぼみの直径と深さ及びそのときの試験片が受ける荷重を測定し、加工性能を検討した。 高速水の噴射時間を変えた場合とノズル径を変えた場合に、歯牙エナメル質にできるくぼみの直径と深さを測定した結果、ノズルの直径を大きくすると、くぼみの直径は有意に増加したが、くぼみの深さに差違はみられなかった。ノズル先端と試験片表面との距離を変えた場合に歯牙エナメル質にできるくぼみの直径と深さを測定した結果、距離の違いによるくぼの深さと直径に有意差はみられなかった。高速水を噴射した場合に、歯牙エナメル質が受ける荷重を測定した結果、噴射時間やノズルと試験片表面との距離を変えても、試験片が受ける荷重に有意差はみられなかった。しかし、ノズル径が減少すると、荷重も減少した。シリンダー圧を変えた場合に歯牙にできるくぼみの直径と深さを測定した。この結果、人工軟化象牙質は、シリンダー圧225kgf/cm^2と300kgf/cm^2でそれぞれ、0.10と0.22mmのくぼみ深さが測定されたが、象牙質ではシリンダー圧300kgf/cm^2で0.02mmのくぼみが生じた。また、エナメル質にはくぼみは形成されなかった。シリンダー圧を変えた場合に歯科用セメント及びコンポジットレジンにできるくぼみの直径と深さを測定した結果、非レジン系セメントのくぼみの深さは、象牙質やエナメル質に比べてきわめて大きく、容易に除去できた。また、レジン系セメント及びコンポジットレジンのくぼみの深さは小さいが、象牙質やエナメル質に比べると大きな値となった。
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Report
(2 results)
Research Products
(2 results)