局所麻酔薬の神経組織での局在部位を電子顕微鏡で確認する方策
Project/Area Number |
10877329
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Surgical dentistry
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Research Institution | Health Sciences University of Hokkaido |
Principal Investigator |
國分 正廣 北海道医療大学, 歯学部, 助教授 (70124691)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小田 和明 北海道医療大学, 薬学部, 助教授 (80094829)
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Project Period (FY) |
1998
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1998)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 1998: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Keywords | 局所麻酔薬 / 神経組織 / 局在部位 / 電子顕微鏡 |
Research Abstract |
従来、我々は局所麻酔薬は神経細胞膜表面で結合し、その作用を発現することを証明してきた。現在までのところ、局所麻酔薬は重金属と結合させることが難しいことから、局所麻酔薬の神経組織内での局在部位を電子顕微鏡などを用いても、視覚的に特定することは不可能であった。 そこで本研究では二重結合を持つ局所麻酔薬を合成し、電子顕微鏡の染色剤である四酸化オスミウムと反応させ、電子顕微鏡で観察可能にする事を目的にした。 2-6キシリジンにクロールアセチルクロイドを作用させて作った中間物質にジアリルアミンを作用させ、リドカインのジアリル誘導体を合成した。このジアリルリドカイン誘導体は二重結合を持つため、電子顕微鏡の染色剤である四酸化オスミウムと作用させると、リドカイン1分子に四酸化オスミウム2分子を結合させることが可能である。 まず、ウサギ摘出迷走神経にジアリルリドカインを作用させて、その局所麻酔作用をリドカインと比較した。この結果ジアリルリドカインの局所麻酔作用は最小有効濃度は0.1%であり、効果発現時間、効果持続時間もリドカインと類似していることがわかった。 次に、ウサギ摘出迷走神経に1%リドカインを作用させた後、0.01%の四酸化オスミウムを加えて染色固定した。さらに、無髄神経細胞膜の黒化度曲線(density curve)から神経細胞膜での結合部位を確認した。この結果、リドカインのジアリル誘導体は神経細胞膜、特に外側の膜と結合し、細胞膜内には浸潤していない事が確かめられた。この結果は、従来我々が主張しているように、局所麻酔薬は神経細胞膜表面で結合し、その作用を発現するとした仮説に合致していた。
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Report
(1 results)
Research Products
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